熊本の日帰り温泉について
熊本の温泉&グルメMAPでは、熊本県内の温泉施設を、日帰り温泉や家族風呂を 中心に全50のエリアに分け、くまなく紹介しています。火の国くまもとという だけに、温泉密度も全国でもトップクラスに入ると思われるが、阿蘇の大自然や 天草の海原、広大な平地に 恵まれた熊本平野、日本三大急流の球磨川流域、また、 九州山地からいたるところに湧き出る温泉の数々はまさに温泉大国熊本といって よいだろう。
そんな温泉大国に生まれ育った管理人が大の温泉好きということで、熊本の温泉&グルメMAPという形でくまなく紹介できればと思う。温泉好きな 人や家族連れで週末の計画をしている人等、お役に立てれば幸いです。
代表的な温泉
黒川温泉は、熊本県阿蘇郡南小国町に位置する、自然豊かな温泉地です。周囲を雄大な山々に囲まれたこの温泉地は、温泉宿が点在し、各宿が自慢の「露天風呂」を提供しています。特に「混浴露天風呂」や「貸切風呂」が人気で、プライベートな空間で温泉を楽しむことができます。また、黒川温泉は「温泉街の風情」を大切にしており、昔ながらの風景を残しつつ、観光施設やグルメも充実。四季折々の自然の美しさを感じながら、心身ともに癒される場所です。
代表的な温泉で、今では全国区になった黒川温泉は、ここ近年でも 人気の温泉地で、全国ベスト3の常連となっている。従来の個人経営から 脱皮し、組織的に黒川温泉の名を全国にまで押し上げた。入湯手形の 導入もその一例で、切り株の形状をした手形を購入すると、 黒川温泉組合加盟店の3軒に入湯できるシステムだ。日帰り温泉を 楽しむ人からすると大変嬉しいサービスだ。
世界に誇る阿蘇の台地に湧く温泉も数々あり、くまもと百景にも選ばれた 南阿蘇の絶景の露天風呂など、県外からの来客をもてなす際には大変 喜ばれる。地元の人には見慣れた風景かもしれないが、さすがに阿蘇の 大自然はインパクトが強いのだろう。
さらに、阿蘇の奥地の県境まで行くと、蒸し湯で有名な杖立温泉がある。 黒川同様に組織的なPRに力を入れている温泉街で、立ち寄り湯めぐり帳を購入すると、杖立温泉組合加盟店の3ヶ所の日帰り入浴 が楽しめる仕組みになっている。鯉のぼりのシーズンになると杖立川の 上空に数百もの鯉のぼりが乱舞する光景はまさに圧巻だ。
県北では、温泉街でも有名な名湯を紹介。現在でも年間多数の観光客を動員している 菊池温泉や山鹿温泉、植木温泉は泉質も県内随一の地帯で、隠れた名宿を沢山有して いる。
さらに最近では地方自治体の運営による温泉施設も、各地において賑わいを見せている ので、こちらも目が離せない。南関エリアにある三加和温泉はその一例で、館内の 施設はもとより、泉質に恵まれた温泉だ。立地的には県境にあり、特別な理由が ない限りは足を運ぶこともないのだが、温泉に入るという目的だけで、遠くから 入湯しにくる。また、新しく温泉施設が出来たと聞いただけで、今週末は入湯しに 行くぞ!となるのだから、温泉好きの楽しみが理解できるといえる。
玉名温泉には名湯数あれど、熊本県内でも最大級の日帰り温泉施設がある。 司ロイヤルホテルの別館にあたる、つかさの湯だが、後発だけに県内外の 温泉施設のどれをとっても劣ることのないクオリティーと空間を提供している。 スーパー銭湯とは違った温泉宿の風情を残しつつこの規模は今後の県内の 日帰り温泉施設の動向を左右するものと言ってよいだろう。
天水町の草枕てんすいは、眺望が素晴らしく、有明海に沈む夕日と ともに橙色に暮れ行く空は絶品というほかはない。熊本市内からの 客も多く、館内には夏目漱石ゆかりの歴史資料などが展示されている。
県央エリアにも秀でた温泉がたくさんある。施設はさほど大きく ないが、泉質に優れている温泉で、周辺住民を中心に遠方からの客 を呼んでいる施設で、城南温泉や佐俣元湯、かりまた荘、あじさいの湯、などが 上げられる。
天草方面へ足を延ばすと、有明海や不知火海の大海原を眼前に 眺めることができる。遠方には天候に恵まれれば雲仙が間近に 見ることができる。温泉に行くときはたいてい山方面か海方面に 分かれるが、海が見たい時は天草方面に限る。
大矢野エリアには人気のスパタラソがある。天草の夕景を見ながら 露天風呂に浸る癒しの時間を過ごすことができる。備長炭を施した ミストサウナなどもあり、広々とした館内にはレストランもある。 天草の幸を味わうこともできる。
天草エリアでは、苓北温泉センター麟泉の湯の泉質は 特筆すべきものがある。施設は小高い丘の上に立ち、 遠く有明海を望む。肌触りといい湯心地といい、つい長湯を したくなるほどの泉質だ。湯上りもしっとりとしてよい。 なにより、疲れがとれる感じがするのである。 また、さらに南下すると牛深、河浦などの名湯もあるので、 後々紹介したいと思う。
県南に下ると人吉温泉や球磨川流域の温泉があり、遠く 水上、湯前、多良木まで津々浦々温泉施設がある。 水上エリアにある湯山温泉元湯のお湯も絶品である。 普通にある町の温泉浴場的な外観は周囲を田園風景に 囲まれて、なんの予備知識もない人はよほどのことで ない限り立ち寄ることはないだろうと思われる。 しかし、良い温泉は一回入ればすぐに解かる。ひっそりと 佇む温泉浴場がもったいないほどの湯なのである。
球磨川流域にある大野温泉や一勝地温泉かわせみも 見逃せない、立ち寄りたい温泉だ。 吉尾温泉には温泉独特の硫黄の香りが 漂っている。近年ではこの硫黄の香りは貴重な存在に なってきており、めったに巡り合えなくなったが、 ここの湯船に浸かって、温泉を絞ったタオルを顔に乗せると、 それだけで癒されるのである。
一勝地温泉かわせみも名湯である。筆者もだいぶ通った 温泉の一つだが、身体にしみこむ滑らかな湯と表現したい。 表面的なヌルヌル感が好みなら坂本エリアのクレオンを お勧めするが、かわせみのお湯はじわーとくる 滑らか感がなんともいえないのだ。個人的な主観が入って しまったが、露天から眼前に迫る小高い山の稜線が 非日常感を演出している。
球磨川流域から芦北方面へ抜けると、大野温泉がある。 大野温泉はコンセプトから他の温泉施設とは一線を画している。 昭和初期をイメージして建築されているので、外観は 風情ある藁葺き屋根のイメージで、館内も地元産の木材を 多様して、柔らかい雰囲気と日帰り温泉施設にはない 旅情感を漂わせている。田舎料理のバイキングも見逃せない ところだ。
さらに南下すると、津奈木温泉四季彩や湯の児温泉、 湯の鶴温泉などがあり、温泉ファンならずとも一度は 行ってみたい立ち寄り湯、日帰り温泉が点在することに 驚かされる。
執筆中、熊本県内の日帰り温泉施設を廻っていくうちに ふと疑問が芽生えてきた。
人は(私は)なぜこんなにも温泉を好むのか?それは単に お湯に浸かることだけが目的ではない気がしてきた。 温泉に行く道中、いや、計画段階からすでにその楽しみ は始まっているのだ。温泉施設を紹介しているサイトは 山のようにあるが、温泉に行く楽しみを紹介している サイトはあまりないと思う。
ということで、熊本/日帰り温泉WEBでは、温泉施設の 紹介のみならず、その温泉をどう楽しむかを観点に できるかぎり余すことなく紹介していきたいと思います。 サイトをごらんの皆様ごゆっくりとお楽しみください。