|
平石から約30分。焼野三叉路(標高1780m)に到着。宮之浦岳と
永田岳への分岐点になるところだ。ここから宮之浦岳山頂までが
30分。永田岳山頂まで50分かかる。宮之浦岳アタックの
最終段階に入ってきた。目の前には宮之浦岳が聳え立ち巍然屹立
と私たちを待ち構えている。怯めない、挫けないと叱咤激励して
一歩一歩足を進めていく。
ここからの登山道は意外と整備されていて、歩きやすかったが、
登り斜面はかなりきつく、やはり亀の足だ。すれ違う人も殆んどいなかった
のだが、ここへ来て始めて登山客とすれ違う。外国人のカップルだった。
あちらは降りでルンルン笑顔だ。ハロー!こんにちは!と挨拶を交わすと、
「We are the animals I saw three times!」、、、なにやら英語で
話しかけてきた。即答できるはずもなくOK! OK!と返事する。
日本人の本能であろうか、とりあえずOK!しか出てこない。
それで、グッバイ!、サヨナラ!と気持ちを交わした。
その後息子に何て言ってたと聞いたら、動物が3回なんとかかんとか
と、、、。そこへヤクジカがシャカシャカと現れ、
あれかー!と指差すと、外国人のカップルもにこやかに笑って答えた。
言葉は通じなくても気持ちの通い合う清清しい場面だった。私たちは
手を振り合ってお互いの旅路を恩愛した。グッドラック。
|
|
平石 平石岩屋から15分。平石(標高1710m)に到着。花崗岩が風化して平らになっているところだが、宮之浦岳アタックの最後の休憩所的な場所でもある。荷物を降ろしてしばし休憩だ。標高も1700mを越え肌寒くなってくる。今回レンタルしたレインウェアもやっと出番が廻ってきた。この辺りにくると天候も千変万化で、雲の通路を進む場面も多々あるので事前に羽織っておくと安心だ。
|
|