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高塚小屋にて午前5時起床。と同時にテント撤収に
取り掛かる。今朝の朝食メニューは、コーヒー・
カップラーメン・クイック切餅1袋・コーンスープ
の予定だったが、これも変更した。昨日痛めた膝が
唸っている。息子も足首が痛い。
それで持ってきた
テーピングテープでぐるぐる巻きにして手当てを
施した。後で反省材料ともなったが、テーピングテープ
は余裕を持っておくべきだった。二人分でぎりぎり
で、もし違う部位を痛めると補強のしようがないからだ。
朝食メニューも変更で、事前の計画では目覚めのコーヒー
を愉しんで、カップラーメンにクイック切り餅を
いれてアウトドア気分を満喫!なんて思っていたが、
現実は違っていて、とても喉を通るものではない。
それで、喉通りの良いものに変更した。
結局、ウィダーゼリー・魚肉ソーセージ・
カロリーメイト。どれも行動食として携行した
ものだったが、食欲もない状態では十分すぎるほどの
メニューで、ペットボトルの水を口に含み
まるでサプリメントのように腹の中へと放り込んだ。
一通り朝の身支度が整って新高塚小屋へと出発する。
高塚小屋から新高塚小屋までの区間は最も過酷な
ルートといって過言ではない。昨日の大株歩道も
険しかったがその分、多くの屋久杉と出会ったり、
大王杉や縄文杉の出会いも励みになった。
その反面
新高塚小屋までの悪路は想像を絶した。急な斜面を
黙々と歩く。枝や幹につかまりながらの悪路や、
下を見ると吸い込まれそうな斜面を恐々と歩く。
普通に歩く分にはそう心配することもないのだが、
いかんせん昨日滑って転倒したのが不安を助長する。
高塚小屋から75分。新高塚小屋(標高1500m)へ到着。
第一印象として感じた事だが、高塚小屋に比べると
新高塚小屋はまるで別荘地である。建物こそ
新しくはないが、広めの避難所や、整備されたテントサイト。
それよりまして、水場がすぐの所にあり快適度が
格段に違う。時間に余裕のある場合は新高塚小屋
をおすすめしたい。
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宮之浦岳 屋久島・宮之浦岳ヘッドロック宮之浦岳ヘッドロック。タイトルにした一枚のスナップだ。ちょうどこの辺りから小憎たらしい思いに駆られる。このやろー、俺たちを苦しめやがってー、、、と軽い感じだったが、達成感の裏返しで、心は充実して、なかば安堵感も漂っている。今思えば、「まだまだ気をゆるしてはイカン!」と自分に言いたいところだが、ここから悪夢の復路を辿るとは知る由もなかったのだ。
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