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花之江河(標高1600m)。日本最南端の代表的な高層湿原で、
ミズゴケやヤクシマホシクサ、コケスミレ、モウセンゴケ、
ヤクシマメバチソウなどが季節を彩る名勝の地でもある。
が、それは一般的なことであって、半日以上もの険しい悪路を
踏破してきた私たちは、猛暑の中、汗だくになっていて、
唯一天然のクーラーとなった。黒味岳分岐から何度も何度も
残りの道のりを二人で確認しあう中、もう少しで、天然のクーラー
があるから頑張ろう。。いつしか、それが心の支えになっていたのだ。
まだ少しは余裕があるか?
もうへとへとです。
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新高塚小屋 一通り朝の身支度が整って新高塚小屋へと出発する。高塚小屋から新高塚小屋までの区間は最も過酷なルートといって過言ではない。昨日の大株歩道も険しかったがその分、多くの屋久杉と出会ったり、大王杉や縄文杉の出会いも励みになった。その反面新高塚小屋までの悪路は想像を絶した。急な斜面を黙々と歩く。枝や幹につかまりながらの悪路や、下を見ると吸い込まれそうな斜面を恐々と歩く。普通に歩く分にはそう心配することもないのだが、いかんせん昨日滑って転倒したのが不安を助長する。
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