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登山開始から40分程度。楠川歩道と原生林歩道とがぶつかる
分岐です。暖帯性広葉樹の中にスギ、モミ、ツガなどの針葉樹が
混在し、下層植生が奥行きのある自然美を醸し出す。
この辺までは白谷雲水峡のみ散策される方で賑わい、
装備も軽装の人が多いです。家族連れの方も多く、行きかう
人々の「こんにちは!」の軽快な挨拶が飛び交います。
我々は少しバテ気味です。日没まで続く1日目の日程が重くのしかかりはじめます。
ここから数分のところにあるのがくぐり杉です。樹高22m、胴周り3.1m、標高850m
のところにあります。
朽ち果てた大木が、随所に見受けられます。
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淀川小屋 淀川登山口まで残り1.5km。といっても1時間30分。ここから気合で乗り切るぞ!怒りの推進力を無くした親子は、ここから気合で歩きだした。オース!、オース!、ヨイショー!ヨイショー!トー!、トー!、おりゃー!、おりゃー!、、、二人の掛け声が静まり返った山懐に響き渡る。それでも幾度となく斜面が立ちふさがる。めげずにめげずに突き進む。だが、なんとなく感じていたが、小高いピーク超えはジャブのようにじわりじわりと心を折っていく。目の前に急な斜面が迫るとまたかーと心が折れる。
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