屋久島縦走-宮之浦岳ヘッドロック
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夫婦杉
大王杉から5分程のところにある夫婦杉。二つの幹が繋がりあい、手と手を繋ぎあって並び立つ。夫婦杉という名がぴったりの名木でもある。右手の男スギが樹高22.9m、周囲10.9m、左手の女スギが樹高22.5m、周囲5.8mあり、意外に大きい。


屋久島縦走-準備その1基礎体力
屋久島地図


今回の屋久島縦走で感じた事ですが、 屋久島の登山客の殆んどの人が日帰り登山を 楽しんでいるようです。白谷雲水峡での散策や、ヤクスギランド、 あるいは縄文杉日帰りコースや、黒味岳日帰りコースなどです。

私も以前、屋久島を訪れた際にはヤクスギランドと 白谷雲水峡をそれぞれ日帰りでトレッキングしました。 基礎体力といっても軽い運動程度なので、特に気にすることは なかったのですが、日帰りの縄文杉コースになると話は変わります。 縄文杉へのルートは主に2つからなり、荒川登山口から入るルート と白谷雲水峡から入るルートがあります。

白谷雲水峡からのルートは、路は険しく、辻峠を越えていかなければならないため、 難易度も高く時間もその分かかります。もっとも一般的に なっているコースはやはり荒川登山口から入るルートに なります。なだらかな勾配をトロッコ道にしかれた木道を ひたすら歩きますが、現在では殆んどの人がこのコースを 通り縄文杉の日帰りコースを楽しんでいるようです。

縄文杉の日帰りコースになると、健脚の人で往復8時間、 通常であれば10時間かかりますので、それなりの 基礎体力をつけておかなければならないでしょう。 また、テーピングテープは各自必ず携行しておいた方が 良いです。いざという時に自分自身を守ってくれます。

さて、屋久島縦走においての基礎体力の必要性ですが、 まず、想定されるものとして、距離、時間、荷物量 などを考慮しなければなりません。まず、距離的には 1泊2日の行程で、およそ20km前後の道のりを歩きます。 単に平坦な道を歩くのとは訳が違い、アップダウンや 悪路などを想定すると通常の倍の労力が必要と考えて おいたほうが良いです。また、悪天候に見舞われると 体力も極端に奪われてしまうので考慮しておきます。

次に、時間ですが、これは荷物量にも通じるものです。 あくまでも今回のケースですが、初日が6時間、 2日目が9時間30分かかりました。 これは荷物の重さとも関係あるのですが、なにより 十分な脚力が伴っていなかったため、2日目には テーピングをぐるぐる巻きにして、痛みに耐えながら の行程でしたので、事前に脚力を鍛え、荷物量も最小限に おさえれば、時間短縮は十分に可能であると考えられます。

普段からスポーツやその他で、脚力を鍛えている人は さほど問題でもないのでしょうが、不安のある方は 事前に運動するなりして脚力を鍛えておく必要が あるでしょう。私の場合、普段から運動も何もして いなかったため、屋久島縦走を決意するまでに 相当な覚悟が必要でした。

それで、事前に運動を始めたのが、屋久島縦走当日の45日前でした。 調度いいくらいの里山(218m)が近くにあったため、 週に4回程度のペースで山登りを始めました。 最初の頃は息が上がって大変だったのですが、 10日程続けていて、だんだん慣れてきました。 それから、背中にザックを担ぎ、5kg程度の重みを 加え、担いで登るようになりました。ザックの中身は ペットボトルに水などを入れておくと良いです。

坂道の歩き方や、ストックの使い方など、結構練習に なりました。やはり実践でしか体得できないものも あるようでした。また、湿気の多い場所や、木の上 などは滑りやすく、降りにはとくに気を配りましたが、 それでも何度も滑って転んだりもしました。そうこうする うちに山歩きにもだんだんと慣れていったようです。

準備その1基礎体力
1、里山(218m)登り 30回
2、里山石段登り(3000段) 1回
3、スクワット 少々

以上が基礎体力強化メニューです。
石段登りは一度だけでしたが、階段の多い屋久島縦走 ではこの時の経験が自信につながりました。








宮之浦岳
屋久島・宮之浦岳ヘッドロック宮之浦岳ヘッドロック。タイトルにした一枚のスナップだ。ちょうどこの辺りから小憎たらしい思いに駆られる。このやろー、俺たちを苦しめやがってー、、、と軽い感じだったが、達成感の裏返しで、心は充実して、なかば安堵感も漂っている。今思えば、「まだまだ気をゆるしてはイカン!」と自分に言いたいところだが、ここから悪夢の復路を辿るとは知る由もなかったのだ。