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屋久島縦走-投石平
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宮之浦岳山頂から1時間半。栗生岳のピークを越え、翁岳(1880m)、
安房岳(1847m)、投石岳(1830m)、を巻きながら歩いてくると、標高
1680mの投石平に到着。
到着といっても単なる通過点なのだが、
ここからは黒味岳を眺望でき、黒味岳北東斜面や投石岳南斜面に
温帯から亜高山帯にかけての森林が見られる。白骨化した古存木(こそんぼく)
や、矮小化したスギ、ヒメシャラ、ヤマボウシ、ヤクシマシャクナゲなどが
低木林となって分布している。
淀川登山口からのルートであれば、この辺りが昼食の
絶好のポイントにもなるだろう。私たちは黙々と山を降りた。
疲労も段々と増し、口数も減り始めたころだ。
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新高塚小屋 一通り朝の身支度が整って新高塚小屋へと出発する。高塚小屋から新高塚小屋までの区間は最も過酷なルートといって過言ではない。昨日の大株歩道も険しかったがその分、多くの屋久杉と出会ったり、大王杉や縄文杉の出会いも励みになった。その反面新高塚小屋までの悪路は想像を絶した。急な斜面を黙々と歩く。枝や幹につかまりながらの悪路や、下を見ると吸い込まれそうな斜面を恐々と歩く。普通に歩く分にはそう心配することもないのだが、いかんせん昨日滑って転倒したのが不安を助長する。
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