屋久島灯台
屋久島灯台
屋久島を一周ドライブしていると、青く輝く海と深い緑に包まれた山々の隙間から白い灯台が見えてくる。ここは口永良部島と屋久島の間を通過する南方航路の重要なポイントになっていて、灯台の光は今もなおその役割をまっとうし続けている。夜間、航路を通過する人々の目にはうっすらと影を現す屋久島の幻影と灯台の光に風光明媚な旅情を深めるに違いないだろう。
屋久島の西側、永田岬の突端にあり、明治30年に設立されて以来、海上の安全を守り続けている無人灯台です。
光源は1000W、光の到達距離は40km。灯台の下は、花崗岩の深い岩礁に荒波が打ち寄せます。
岬の断崖には、初夏にはマルバサツキのピンクの花、冬にはトカラノギクの白い花が競うように断崖にへばりつきながら咲き乱れます。いずれも屋久島固有の植物です。
正面に口永良部島を眺め、右手には三島列島と九州本土をかすかに望み、左手にはトカラの島々が遥かかなたに連なっていく。水平線は僅かに丸く見えて、地球の表面をを感じとる事ができる。屋久島の片隅に立ちながら自然の大きさを実感できるポイントでもあります。