宮之浦岳
宮之浦岳
宮之浦岳 1936m。
およそ1000万年以上前地殻変動によって隆起したといわれ 山頂はごつごつとした花崗岩で覆われています。
天気が良い日には、北に遠く薩摩半島最南端、開聞岳を望むことができます。 南には黒潮の流れが肉眼で見ることができます。
日本百名山に選ばれた、屋久島の中央部にそびえる標高1936m をほこり九州で最も高い山。 九州・沖縄・中国・四国・近畿地方の なかでは3番目の高さです。 冬期は積雪の為、登山にはそれなりの 経験と体力・装備が必要になります。
宮之浦岳 宮之浦岳
山頂に進むにつれ、山の姿は一変します。
頂上付近には枯存木(こそんぼく)といわれる木が立ち並び、 杉が台風などの災害で傷んだと言われますが、原因は良く解って いません。
宮之浦岳・枯存木(こそんぼく) 宮之浦岳・枯存木(こそんぼく)
一見枯れているように見えますが、中には緑の葉をつけ枝を 伸ばしているものもあります。樹高は低くか細いですが、 初夏には鮮やかな新緑を見ることができます。屋久島特有の 風景と言えるでしょう。
梅雨時期には海風によって運ばれた水蒸気が湧き出し、 大量に降り注ぐ雨は標高1000m付近に広がる屋久杉の森 を形成しています。
ヤクシカやヤクザルも広く生息しており、山頂近くにも 見ることができます。人を恐れることがなく、自然のままの 姿を見せてくれます。
宮之浦岳に生息する野草 宮之浦岳に生息する野草
山の麓付近には屋久島固有の花々が咲き誇り、 ヤクシマシャクナゲ(写真左)や、シャクナンガンピ(写真右)などの美しい 花で彩られています。
ヤクシマシャクナゲは、つぼみは紅色ですが開くと白に変わるのが 特徴です。山頂付近にもまれに見られますが、樹高は低く 1m以上には伸びません。
気温も低く暖かい花崗岩にしがみつくように咲いています。
5月下旬はヤクシマシャクナゲの見頃をむかえます。
毎年1回、5月の最終土曜日は「しゃくなげ登山」が開催されます。
11月になると山では紅葉が見られます。山岳部はもう冬山の気候 ですので防寒対策が必要です。
冬は宮之浦岳などには積雪が見られます。冬山登山は慎重に、安易 な入山は危険を伴います。
詳しくは(0997-49-4010)までお問い合わせ下さい。
屋久島・花之江河 高層湿原 花之江河(はなのえご)
高さ1600m
高層湿原は北日本には多いですが、南の方では 屋久島でしか見られません。美しいミズゴケ郡が成育しています。 立ち枯れ状の白骨樹には 独特の風貌があります。中には枯れているようにみえなが らも葉をつけ枝を伸ばすたくましい木もあります。その 生命力には驚くばかりです。花之江河はまるで空中庭園 を見ているかのようです。