屋久島の地理
屋久島の地理
屋久島の地理を語る上で解りやすく日本での島の大きさをみて見たい。本州の3分の1が北海道、北海道の2分の1が九州、九州の2分の1が四国、そして四国の20分の1が沖縄本島といった感じである。日本ではこれより小さいものが「島」と定義されているようである。
屋久島は日本ではトップクラスの大きい島で、504平方キロの面積は伊豆大島の5倍半、東京都全体の4分の1にほぼ相当します。その東京から直線距離で約1000キロで、屋久島からそのまま1000キロ延長すると台湾にあたり、ちょうど、東京と台湾の中間地点に屋久島は位置するといえます。
標高1936mの宮之浦岳は九州最高峰で、西日本全体でも四国の石鎚山(1982m)、剣山(1955m)につぐ高さを誇ります。2000メートル級の山々は島全体の命を育んでいて、険しい山の山頂の気候は北海道とよく似ているといわれます。この辺は「垂直分布」を参照ください。
山の中腹には亜熱帯地方に良く見られる花の楽園があり、海にはサンゴ礁が生息。まさに山頂から麓まで日本の四季が縦断しているかのようです。
島の周囲約132km。火山島ではなく、大部分は花崗岩からなっています。中央部には日本百名山の一つで九州最高峰の宮之浦岳がそびえ立ち、さらにこの他にも数多くの2000m級の山々を有し、「洋上のアルプス」の呼び名があります。
降水量は世界でもトップクラスで、黒潮で温められた海からの湿った風がこれらの山にぶつかり、「ひと月に35日雨が降る」と表現されるほど大量の降雨をもたらします。年間降水量は平地で約4,000mm、山地で約8,000mmにも達する。また亜熱帯地域に位置する島でありながら、高い山があることで亜熱帯から亜寒帯に及ぶ多様な植物相を目にすることができるのも屋久島ならではです。
屋久島の地理
地形 |
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位 置 | 東経 130度30分/北緯 30度20分 | |
面 積 | 約500Km2 (約50,000ha) 淡路島 約588Km2 種子島 約450Km2 |
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周 囲 | 約130Km *一周道路 約100Km | |
東 西 | 約28Km 南 北 約24Km | |
最高点 | 宮之浦岳 1936m | |
地 質 | およそ1400万年前に隆起した花崗岩山地 西側を除く平地は堆積岩 |