楠川歩道入口〜縄文杉登山

楠川歩道入口〜縄文杉登山
縄文杉登山(楠川ルート)
標高1000m以上の山が40もあることから別名「洋上のアルプス」とも呼ばれている屋久島。
そんな屋久島を代表するいくつかの山々の登山について紹介します。

 

特に縄文杉登山になれば人によって異なりますが、6時間〜12時間の長丁場です。体力に自信のない方や運動不足で不安がある方は十分な体力と気力が必要となりますので、おすすめできません。なぜならば一歩入山すると想像も絶する程の急斜面や崖が待ち受けているからです。天候や気候も大きく関わります。また日照時間が短いため普段の感覚でいたら思わぬ遭難につながりかねません。

 

登山される場合はあらかじめ準備期間をおいて、気力体力を備え、もし万が一の時も想定して入山されることをおすすめします。また、専門のガイドさんに相談したり案内を事前に予約をしたりすることもおすすめします。くれぐれも事故や遭難にあわないよう注意してください。

 

楠川歩道入口

楠川歩道入口〜縄文杉登山

 

楠川歩道入口〜縄文杉登山
屋久島の海の玄関宮之浦港から4.3kmの剣道沿いにある。 起点には12角形の珍しい形の岳参りお休み処があり、 中にはトイレもある。この休憩所の利用できる時間は4〜9月は8時〜19時10月〜3月は8時〜17時までとなっている。

 

登山案内板
楠川歩道入口〜縄文杉登山
ここから徒歩となると日帰りは難しく、時間が無い方は 白谷雲水峡までは車で行かれる事をおすすめします。

楠川歩道入口〜縄文杉
楠川歩道入口

屋久島の海の玄関宮之浦港から4.3kmの剣道沿いにある。起点には12角形の珍しい形の岳参りお休み処があり、中にはトイレもある。この休憩所の利用できる時間は4〜9月は8時〜19時10月〜3月は8時〜17時までとなっている。

 

50分
楠川歩道

楠川歩道入口から3.4kmは農道と林道を歩きます。林道周辺の人口林にはヘゴやカワズイモの亜熱帯植生が見られます。林道終点から登山道が始まっており、20〜30年生程度のスギ人口林に入ります。人口林を抜けると160年生の天然林が現れます。カシ、シイ類の暖帯性植生であり、ヤクシマサルスベリやサンゴジュも見ることができます。天然林入り口付近の歩道は転石が多く、歩きづらいです。登るにしたがってところどころに石畳が残っていますが、これは昔から岳参りや木材の搬出に利用された重要な登山道であったことを物語っています。

70分
三本杉

起点から約2時間、登山道を登りきった平坦地に一列に並んだ三本杉がそびえ立っている。名づけられた杉の中では標高が550mと最も低い所にある。3本とも素性が良く、スギらしいスギである。スギとスギの間には祭神が祀られている。

 

三本杉の周辺にはスダジイ、イスキノ、アカシデ、ヒメシャラ、ヤマザクラ、ハリギリなどの高木が見られる。ここから10分ほど登ると治山ダムを経て町道に出る。この辺り周辺は白谷雲水峡に区分され屋久島自然休養林である。

15分
白谷雲水峡

楠川歩道入口〜縄文杉登山
白谷雲水峡は宮之浦より12km(車で約30分)の所に位置し、白谷川沿いに点在する苔の森です。この苔の森は屋久島の中でも一際美しさを放っています。
標高800メートル、面積424ヘクタール、白谷川のきれいな渓流をはじめ、屋久島の魅力である照葉樹林や屋久杉など原生林を容易に鑑賞できます。幹や枝にまで絡みつく苔は見事としかいいようがありません。

20分
弥生杉

楠川歩道入口〜縄文杉登山
白谷雲水峡の広場から約20分、標高710mにあります。屋久島にある屋久杉の中では最も多く人が訪れると言われます。推定樹齢3000年。平成7年2月に林野庁で弥生杉の根を踏まないようにスギ材を用いて歩道が整備されました。

10分
飛流おとし

楠川歩道入口〜縄文杉登山
遊歩道左手に豪快な音をたてて流れ落ちる「飛流おとし」の滝があります。夏場の渇水期でも水量は多く白谷雲水峡の中でも一番の見所。特に夏場には白く飛び散る滝のしぶきに涼感があり、暑さを忘れさせてくれます。

10分
原生林歩道

飛流おとしからさつき吊橋を渡らず真っ直ぐ登っていくと原生林歩道に入ります。暖帯性広葉樹林の中にスギ、モミ、ツガの針葉樹が混ざり、下層植生が豊です。特に湿度が高いことから蘇苔類が地表の岩や樹幹の高い位置まで覆っていて、緑一色の森林を創りだしている。

 

原生林歩道沿いには、二代大杉、三本足杉、三本槍杉、奉行杉などがある。また、白谷小屋付近には、くぐり杉、七本杉があります。

15分
白谷小屋

標高825mに鉄筋コンクリート造りの白谷小屋があります。屋久島には6つの山小屋がありますが、いずれも管理人はいません。

 

屋久島の山岳部は貴重な森林生態系保護の立場から、原則として野営はできないことになっており、山泊する場合は、これらの山小屋を利用することになる。白谷小屋の定員は40名であり、5月から11月は連日利用者がある。特に夏休み期間中は学生など団体の利用が多い。

20分
辻峠

白谷小屋から七本杉を通り、約20分やや急な歩道を登りきると標高980mの辻峠に到着。辻峠までが白谷雲水峡に入るが、白谷雲水峡内の歩道沿線では辻峠付近が最も土埋木や小杉が多い。辻峠を過ぎるとトロッコ道まで下りが続く。

 

土埋木とは?
島津藩時代に、古いもので300年以前に伐採された屋久杉の切り株を指し、土に埋もれたものを意味しているのではない。この古い切り株が腐朽することなく、スギ林のなかで見られることから土埋木と呼ばれています。

5分
辻の岩屋

辻峠から5分ほど下ったところに大きな岩がある。岩の下には大きな空間があり、雨露をしのぐには最適だ。岩の上にはヤクグルマ、サクラツツジ、ナナカマド、サカキなどが生えている。尾根からすぐのところだが、すぐそばには谷があり、水のせせらぎが聞こえる。ここからさらに歩道を下って行くと30年生近い人工林が現れる。標高800mの樹間の隙間から遠くに宮之浦岳を望むことができる。

35分
三代杉・楠川分れ

楠川歩道入口〜縄文杉登山 楠川歩道入口〜縄文杉登山
三代杉は親子三代脈々と生き続ける杉で、島でも珍しく貴重な存在となっています。ここで白谷雲水峡から来るルートとぶつかります。

70分
大株歩道入口

楠川歩道入口〜縄文杉登山
なだらかな斜面からいよいよ登りのきつい斜面へと入っていきます。案内板にもありますが、ここを10時までには出発してください。もし、それ以降であれば時間的に縄文杉までには無理がありますので十分余裕をもって出発しておきましょう。また、トイレはここで済ませておきましょう。ここから縄文杉までは一つもありません。

25分
翁杉

楠川歩道入口〜縄文杉登山
大株歩道を登りはじめて25分、先ず最初に出会うことのできる巨木です。樹高23m、胸高周囲12mの見るからに迫力ある巨木です。推定樹齢2000年とも言われ根元に近いところからヤマグルマ、サクラツツジ、ナナカマドなどの着生木と苔に覆われている。

10分
ウイルソン株

楠川歩道入口〜縄文杉登山
翁杉から10分ほど登ると標高1030mの小杉林の中に、天まで突き抜けるような木立に、囲まれてたたずむウイルソン株の登場。胸高周囲13mの大きな株で、内部は10畳くらいの広さで中心部のやわらかい部分が腐敗して、広い空洞を作っています。 内部からは天空を望むことができます。

45分
大王杉

楠川歩道入口〜縄文杉登山
ウイルソン株から約45分登ると標高1190mの登山道右手の急斜面に大王杉が立っている。根元には3箇所の割れ目があって、中はかなり大きな空洞になっている。樹高24.7m、胸高周囲11.1m。縄文杉が発見されるまで、大王杉は屋久島で最大の巨木と称されてシンボル的存在でした。以前は大王杉根元上部を登山道が通っていたが、根の踏みつけなど懸念され、現在では迂回するよう整備されている。ここから世界自然遺産地域に入っている。

3分
夫婦杉

楠川歩道入口〜縄文杉登山
大王杉から約3分の登山道左手下方に仲良く手をつないで立っている夫婦杉が見える。右手の男杉は樹高22.9m、胸高周囲10.9m。左手の女杉は樹高25.5m、胸高周囲5.8mある。つないだ手(枝)の上にもナナカマドなどが着生している。

40分
縄文杉

楠川歩道入口〜縄文杉登山
縄文杉へ到着。その雄大さは見るものを圧巻。斜面に聳えたっているため覆いかぶさってくるような迫力です。根の保護のため、展望台からの眺めになります。先休憩所あり。