クオル・コー
クオル・コー
バイヨン様式の小さなヒンドウー教遺跡。バイヨン様式という言葉がたびたび登場するが、これはラテライトの周壁に囲まれた中に、塔門、拝殿の付属した中央祠堂と経蔵が残っているものを一般的にそう呼んでいる。
クリシュナ神がゴーヴァルダナ山を持ち上げるといったインドの神話に基づいたレリーフなどが刻まれているが、現在は落下して地上に瓦礫として散在している。
この題材はカンボジアで6〜7世紀頃から用いられているがこの時期になると、クリシュナ神から力強さが消え、人々を身近に感じさせるユーモラスな構図となっている。