クバール・スピアン

クバール・スピアン
クバール・スピアン
その昔、聖なる地として人々の信仰を集めたクバール・スピアン。 「川の源流」という意味を持ち、クーレン山の北東にその源流をもつ。 その名のとおりシェムリアップ川の源流にあたるところだ。

 

インドのヒマラヤ山脈、ガンジス川、インド洋に強く影響を受けていて、 それになぞらえて、クーレン山、シェムリアップ川、トンレサップ湖といった 構図になっている。

 

古来より山と海とを結ぶ基点として重要視されてきて、 見所は、駐車場より40分ほど山道を登る道中に現れる。 約200mに渡り砂岩の川底、川岸に彫られた神々の彫刻群は圧巻だ。

 

彫刻はヴィシュヌ神、シヴァ神、シヴァリンガなどといったヒンドウー教の神々が 描かれ、異様なまでの光景と、神秘的な趣は他に類を見ない。 ヒンドゥー教の3最高神ともいわれる維持神ヴィシュヌや、 破壊を司るシヴァ神、世界を創生した象徴ともいえるシヴァリンガなど、 見て歩くうちに、この地が川の源流としてだけでなく、特別な聖地と 考えられていたことがわかる。

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