プリア・ヴィヘア

プリア・ヴィヘア
プリア・ヴィヘア
9世紀末、ヤショーヴアルマンー世によって建造されたプリア・ヴィヘア。 ダンレック山地の地形を生かした山岳寺院で、山の頂上の北斜面断崖に建つ。 めったに観光客が訪れることもなく、ひっそりとしているが、その絶景は 圧倒される美しさを誇る。

 

プリア・ヴィヘアは、11世紀前半にスールヤヴアルマン1世によって大幅に改修され、 ヒンドゥー教のヴィシュヌ神を祭る祠堂を中心に回廊、塔門などで構成される。 、一般的にクメール寺院は東西軸上に伽藍が造営されるが、地形の関係からか、 ここでは、例外的に南北軸が基準となっている。

 

この寺院の見所はなんといっても頂から眺める壮大な景色にあるが、 ここへたどり着くまでが大変な道のりになる。タイとの国境近くにあるため、 カンボジア、タイの両方から観光客が訪れるが、カンボジア側からは 切り立った断崖と、未曾有の地雷によって、命を捨てる覚悟のある人しか アクセスできない。

 

したがって、カンボジア国境内にありながら、一旦タイ国に入り、 タイ側からこの寺院へアクセスすることになる。 少々めんどうな形となるが、ここに参拝する人はパスポートやビザの 提示は必要なく、参拝するためのチケットを表示すると、すんなりと 国境を通過することができる。

 

タイ国境から次にカンボジア国境へと向かうと、鉄条網で張り巡らされた 所に、武装したカンボジア軍の兵士が数人たっている。 ここから頂上の中央祠堂まで歩いて登るが、結構勾配もあり、大変な 労力を必要とする。

 

やっとの思いで頂上へたどり着いたら360度のパノラマを堪能しよう。 天候に恵まれれば遠くにトンレサップ湖も見える。

 

プリア・ヴィヘア プリア・ヴィヘア

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