東メボン
東メボン
東バライ(貯水池)のちょうど真ん中辺りに、広大な池の中央に浮かぶように建設されたのが東メボン寺院。東メボンは、952年にラージェンドラヴァルマンニ世によって建立されたシヴァ派の寺院で、造営から9年後には同王によってプレリレープも造られた。
東バライはヤショーヴァルマン治世時代(889〜910年)に造られているので、そのため、貯水池が先に造営され、そのあとに寺院が建築されている。構造も変化に富んでいて、クメール建築の三大建築材であるレンガ、砂岩、ラテライトが巧みに使い分けられている。
周壁は二重で囲まれ、周壁と周壁の間には各種の付属建築が建ち並んでいる。内側の周壁はそのままピラミッドの1段目を構成し、その上に2段の基壇を重ねている。
アンコール遺跡・東メボンアンコール遺跡・東メボン
東バライは東西7km、南北1.8kmもの潅漑用貯水池で、その中央部に浮かぶ寺院ぱ「ゴールデンマウンテン」と呼ばれていた。水に浸かっていた部分は微妙に色合いが異なり、当時の水位の高さが確認できる。