ライ王のテラス
ライ王のテラス
1996年にフランス極東学院によって本格的な修復が完成した。その際、12世紀末にジャヤヴァルマン7世によって建立されたものとされていたが、それ以前にテラスの原型があり再建築したものであることが解った。
新しいテラスの奥に以前のテラスが残っていて二重の壁面になっている。このことから12世紀末以前にすでにテラスの原型があり、それを後世に修復したことが解明された。
そのため、現在の姿は、古いものと新しいものの両方の壁面を見学できるように、壁と壁の間に通路を設けてるなど工夫が施されている。新旧の彫刻を見比べるとおもしろい。
特にデバター(女性像)の表情を見ると明らかに違うことが解る。彫り方も異なっているようだ。また、神々の装身具などの違いなども注目してみたい。