アンコールワットの夕日

アンコールワットの夕日
アンコールワットの夕日
アンコールワットのサンセットの定番といえば、プノンバケンが挙げられるだろう。旅のクライマックスを締めくくるのがベストで、出来れば最終日に訪れたい。数日に渡ってアンコール遺跡を巡り、そのクライマックスを幻想的な夕日と共に広大な台地に暮れ行くその姿は、何物にも変えがたい想い出となるだろう。

 

悠久の歴史を刻み続けた刹那が今も昔も変わらず、繰り返されている。そんな歴史のロマンを感じながら、いにしえの人々と同じ思いがきっと共有できるだろう。

 

次におすすめなのが東バライの一角にあるプレ・ループからのサンセット。ここからはジャングルに囲まれたアンコールワットの全容が確認でき、さらにその先に沈み行く夕日がロマンティックな色彩を放ちながら幻想的な雰囲気を創り上げる。近年人気も高まりつつあるスポットだが、街中から少し離れているため、夜の帰り道の治安が少々心配といったところ。

 

さらに郊外に足を延ばすとプノンクロムという山がある。街中からは、アンコール遺跡群とはまったく逆の南端に位置するため、観光客が訪れることはめったにないが、地元の人曰く、隠れた名所ともいえるポイントとなっている。

 

プノンクロムのすぐ南にはトンレサップ湖が眼下に広がり、雨季になると、周囲の水田へと水が運ばれ、頂上からの遠望は広大な海に突き出た孤島のようで、アンコールでも異国の情緒が感じられる趣だ。

 

ここからの夕日は、ふんだんに水を含んだ水田に茜色の夕日が映り込み、空のみではなく台地までも染め上げる、まさに感動的な燃えるサンセットが堪能できる。

 

※アンコール・ワットの見学時間は18:00までとなっている。それ以降は西塔門より外側へ出なければならないので、中央祠堂から夕陽は見られない。また、ベストシーズンといわれる乾季(11〜5月)でも連日雲がかかってしまうこともあるので、必ずしも美しいサンセットが見れるとは限らない。

 

治安にも少し注意が必要で、サンセットは帰り道は当然真っ暗になるので、単独での行動は控えるとか、信頼のおけるガイドなどをつけることをお勧めします。ホテルなどでは、事前に予約をしてくれるところもあるので、宿泊先で問い合わせてみてください。ちなみに僕たちが宿泊した「タケオ」では、前日までに自分の名前を書いた紙を、目的地や各ツアーの箱に入れておくシステムでした。

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