中華民国総統府
台北市内より北へ約10分ほど車を走らせると 台北でも屈指の行天宮があります。
境内には観光客はもとより、地元の人々などで 埋め尽くされており、線香を片手に燻らす煙が、 まるで煙幕のようにあたり一面を取囲んでいるよう です。
数あるお寺の中でも、極彩色に彩られた雅な造りは、 台北で最も人気が高い「行天宮」だ。 1967年に落成した比較的新しいお寺ですが、 なぜ、こんなに人気があるのでしょうか?それは本尊にまつられている 関羽と台北の商売人気質にあるようです。
関羽とは日本でも有名な三国志に登場する武将で、劉備玄徳の 片腕でもあり、勇猛かつ才知に優れた武将で、ここ行天宮では 商売の神様として人々から崇められています。
名高い武将として知られる関羽が何故商売の神様として崇められているかは、 はじめてそろばんを使ったなど、諸説あるようですが、千秋の年月を隔てた 今でも人々から愛され尊奉されるその姿はこれからも未来永劫つづくことでしょう。
台湾の商売人気質ですが、これは日本とは比べようがないくらい逞しいです。 もともと日本の場合、各種労働法により労働者の地位の保護や向上を 促進しているため、最低賃金や休暇、労働時間など法律により守られて います。そのため労使関係も、ある一定の責任と義務により安定的な 商売を行っているケースが多いです。 (必ずしもそうではないかもしれませんが)
ところが台北の場合、私が感じた場面だけでも数多くの完全歩合制度 を見てきました。フルコミッション、すなわち働かざる者食うべからず。 です。当然すべての商売がそうではありませんが、日本の雇用制度とは かなりかけ離れているようです。
参拝の仕方
さて、行天宮の境内ですが、関羽の他にも民族的英雄の岳飛や、かまどの 神・司命火土君なども祭られています。青い衣装をまとったボランティアの おばちゃん達がお世話をされているので、その方々から線香をもらいましょう。 また、体の悪い部分などを無料でお祓いしてくれますので、是非お願い してみましょう。
境内後方には香炉がありますので、そこで線香をお供えします。 このときに男性は右手で、女性は左手で線香を供えるのが慣例と なっているようです。
線香のお供えが終わったら正面中央の關聖帝君(関羽)を含む 五人の神様に線香を供えてお参りします。
お参りが終わったらおみくじも引いてみよう。 ボランティアのおばちゃんの指示に従って行うと良いです。
住所 台北市民權東路二段109號
アクセス 台湾MRT民権西路駅からタクシーで約5分
参観時間 4:00-22:30
休館日 なし
参観料 無料