シェムリアップ

シェムリアップ
シェムリアップ
シェムリアップはカンボジアのシェムリアップ州の州都である。アンコール・ワット、アンコール・トムなどを含むアンコール遺跡群の観光拠点となっている。 シェムリアップ一帯は、何世紀もの間、シャム(現在のタイ王国)の領土かその王権の属国であった。 直訳すれば「シャム人敗戦の地」であるが、これは17世紀にクメール人がシャムのアユタヤ王朝の軍隊に勝利したことにちなんでいる。

 

東南アジア最大の湖であり、世界でも有数の多様な魚類が生息するトンレサップ湖の約10キロメートル北東にあり、アンコール・ワットの6キロメートル南に位置する。

 

シェムリアップ川の両岸に広がる市街地には60,000人の住民がいる。カンボジアの他の多くの町と同じく、いくつものWat(寺院と僧坊)の周りに発展した村がひとまとまりになって発展してできた町である。

 

町の中心にはオールド・マーケットがあり、その周りをフランス植民地風の民家が取り囲んでいる。

 

トンレサップ川沿いにあるオールド・マーケットには観光客向けの店が多数立ち並び、特産の絹織物や工芸品が玉石混交で売られている。中には地元産でないものもある。地元産にこだわり、かつ質の高いものを求めるのであれば、オールド・マーケットを囲むように立ち並ぶセントゥール・ダンコールやアルチザン・ダンコールなどといったヨーロッパ資本の店がある。

 

しかし、価格はかなり高い。東側にはプサー・ルー(そのまま「市場」の意)があり、観光客もそれなりに訪れるが、むしろ地元民の生活用品が中心であり観光客向けの商品は少ない。

 

夜間の治安は良いとは言いがたく、徒歩での移動はごく短距離を除いて避けたほうが良い。信用できるバイクタクシーやトゥクトゥクを利用したほうが安全である。

 

シェムリアップ
アンコール遺跡・シェムリアップ シェムリアップの交通
空路 - 市街地北西にシェムリアップ国際空港があり、アジアの各地に安い航空便が出ている。2005年には国際線ターミナルも近代的なものに改築新装され、アメニティが充実している。

 

陸路
バス - プノンペン、ポイペト(Poipet, タイ国境)などへのバスがある。韓国製などのエアコン付バスを使用しており、安価で快適な移動手段である。乗客の大半は現地人が占める。バスターミナルは町の中心から東に3kmほど離れている。 ピックアップトラック - プノンペンをはじめとする各地にピックアップトラックが出ている。原則として荷台に詰め込まれることになり、観光客が利用することはまずない。

 

水路
トンレサップ湖からプノンペンへ観光客向けのスピードボートがある。

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