淀川登山口〜宮之浦岳

淀川登山口〜宮之浦岳

宮之浦岳登山

標高1000m以上の山が40もあることから別名「洋上のアルプス」とも呼ばれている屋久島。
そんな屋久島を代表するいくつかの山々の登山について紹介します。

 

特に縄文杉登山になれば人によって異なりますが、6時間〜12時間の長丁場です。体力に自信のない方や運動不足で不安がある方は十分な体力と気力が必要となりますので、おすすめできません。なぜならば一歩入山すると想像も絶する程の急斜面や崖が待ち受けているからです。天候や気候も大きく関わります。また日照時間が短いため普段の感覚でいたら思わぬ遭難につながりかねません。

 

登山される場合はあらかじめ準備期間をおいて、気力体力を備え、もし万が一の時も想定して入山されることをおすすめします。また、専門のガイドさんに相談したり案内を事前に予約をしたりすることもおすすめします。くれぐれも事故や遭難にあわないよう注意してください。

淀川登山口〜宮之浦岳
淀川登山口

淀川登山口〜宮之浦岳
駐車スペースが狭いのでマナーを守りましょう。林道脇にはログハウスのトイレが設置されている。毎年6月の第一日曜日はシャクナゲ登山が行われていて、この日は車の乗り入れは出来ない。また、シャクナゲのシーズンには駐車場も混雑するので注意したい。

40分
淀川小屋

淀川登山口〜宮之浦岳
淀川登山口から起伏の激しい歩道を40分ほど歩くと、標高1280mにある淀川小屋に着きます。小屋の室内は2段になっていて定員は40名程度。無人の山小屋です。水場とトイレあり。山小屋脇の淀川支流の清流は登山者の喉の渇きを潤してくれます。

 

シーズン中は登山客で賑わいます。譲り合いを大切に。小屋の横を流れる淀川には橋が架かっています。橋の上から眺める清流は水面の位置がわからないほど透き通っていて見るものの心を和ませてくれます。清流沿いにはヤマグルマ、ヒメシャラ、スギなどの高木とシャクナゲ、ハイノキなどの低木が混在して見られます。

60分
展望所

淀川小屋から40分程登ると歩道の左手に展望所があります。そこからは標高1711mの高盤岳を望むことができます。その山頂のトーフ岩の奇岩が目を引きます。いかにも包丁で切ったような形がなんとも神秘的な気もします。また、登山道右手には温帯針葉樹林が展望できます。

10分
小花之江河

淀川登山口〜宮之浦岳
花之江河の手前にあるこじんまりとした湿原です。枯存木などが神秘的な風景をかもし出します。湿地を傷めないよう歩道から外れないようにしましょう。

10分
花之江河

淀川登山口〜宮之浦岳
標高1630m、日本最南端の代表的高層湿原です。花之江河は淀川登山口から約2時間、距離にして4kmで、ここから宮之浦岳もおおよそ4kmある。淀川登山口からはちょうど中間地点にあたる。天候の良い日などは景色が開けて黒味岳を望むことができます。寒い朝などは歩道が霜で凍っていて滑りやすくなっています。

15分
黒味岳分岐

淀川登山口〜宮之浦岳
黒味岳への分岐点。宮之浦岳への日帰り登山の際は避けたほうが無難です。

15分
投石平

淀川登山口〜宮之浦岳
花之江河から黒味岳を左に見て30分ほど進むと標高1680mに投石平がある。平らな岩の上からは、黒味岳北東斜面や投石岳南斜面の温帯から亜高山帯にかけての森林がみられます。白骨化した枯存木を中心にヤクシマシャクナゲなどの低木林が見られます。見晴らしが良く、黒味岳が望めます。また、天気が良ければここで初めて宮之浦岳の頂が見えてきます。ここでは携帯電話が機種にもよりますが繋がります。

100分
宮之浦岳

淀川登山口〜宮之浦岳
標高1935.3mの九州最高峰宮之浦岳。山頂は以外と広く30名程度は十分に座れる広さです。天気が良ければ北に薩摩半島最南端にある開聞岳を拝むことができ、南に黒潮の流れを一望することができます。特にヤクシマシャクナゲが咲いている季節は言葉では言い尽くせないほどの景観です。眺望に見とれていて長居は禁物です。遅くとも午後1時ぐらいにはここを発ちましょう。