白谷雲水峡

白谷雲水峡

白谷雲水峡

鮮やかなモスグリーンに囲まれ空気までも染まっているようなもののけの森は屋久島で最も濃密な苔の生息地です。その聖地は標高800m付近にあり、全てのものが神秘的なベールで包まれているような錯覚に陥ります。また、五感を研ぎ澄ましてその身を包まれることで新鮮な空気を感じ取れます。

 

白谷雲水峡
白谷雲水峡
白谷雲水峡は宮之浦より12km(車で約30分)の所に位置し、白谷川沿いに点在する苔の森です。この苔の森は屋久島の中でも一際美しさを放っています。

 

北東に位置するため、日照時間が短く、苔にとっては最高の条件ともいえます。太陽の日差しが差し込むのはほんの一瞬で、その瞬間、苔は鮮やかに輝きます。これは木漏れ日に照らされた苔から水滴がこぼれるためです。

 

屋久島には国内の3分の1およそ600種類が生育しています。苔の種類によって生えている場所や形も多種多様です。年間雨量10000ミリの湿潤な気候が生み出す芸術です。谷のあちこちではふんだんな苔の合間からあちこちに贅沢に流れる沢を見ることができます。

 

標高800メートル、面積424ヘクタール、白谷川のきれいな渓流をはじめ、屋久島の魅力である照葉樹林や屋久杉など原生林を容易に鑑賞できます。幹や枝にまで絡みつく苔は見事としかいいようがありません。

 

ハイキングなど気軽に訪れる最適の森林レクリエーション地区として昭和49年3月自然休養林に指定されたものです。

 

林内には、推定樹齢2000年の弥生杉や奉行杉などの屋久杉が手軽に眺められ、白谷雲水峡の沢には、苔類が繁茂して、森林の緑と香りが神秘的な世界を描きだしています。

 

白谷雲水峡
ヤクスギを含む天然照葉樹林の素晴らしい眺めと珍しい地床植物(シダ・コケ類)があり、その中を流れる白谷川の清流、重なりあった巨石、切り立った渓谷等がみられ、川岸のサツキ、サクラツツジのいろどりはまさに自然の躍動です。

 

雲水峡入場口より、徒歩3分戻った所にある「延命水」不老不死の水とも言われて人気があります。

 

休養林内には30分・60分・2時間30分の渓流や原生林の鑑賞コースがあり、弥生杉コースの1時間から太鼓岩コースの5時間までと豊富にあり組み合わせによっては1日中楽しめる場所です。

 

原生林コースの上流域には、辻峠・太鼓岩などが存在し、映画「もののけ姫」のしし神の森のモデルとまで言われ、まさにその幻想が目の前に広がります。

 

---概要---
屋久島北部を流れる宮之浦川支流白谷川の渓谷。行政上は鹿児島県屋久島町に属する。一帯には豊富な雨量による花崗岩の浸食によって形成された太鼓岩などの巨岩が広がり、原生林に蔽われる。この原生林は一般に知られる屋久杉の密集地帯に移行する段階で、照葉樹林の仲間であるウラジロガシ、イスノキ、タブノキなどと共にツガ、モミなどの常緑樹林が混生する。弥生杉は樹齢3000年を誇る杉の巨木で、同渓谷のシンボル。

 

古くから景勝地として知られており、楠川歩道は江戸時代に花崗岩を駆使して設けられた歩道で、現在も散歩コースの一つとして活用されている。今日では屋久島の世界遺産登録によって、訪れる観光客は大幅に増え、九州を代表する渓谷の一つになった。また、至る所に杉が伐採された痕が見られるが、これは江戸時代に杉を伐採した名残である。
白谷雲水峡

白谷雲水峡の巨木

名称 樹高 周囲 場所 標高 樹齢
弥生杉

白谷雲水峡

26.1m 8.1m 白谷雲水峡 710m 3000年
二代大杉

白谷雲水峡

32.0m 4.4m 730m  
三本足杉 25.0m 3.9m 800m  
三本槍杉 25.0m 2.7m 830m  
奉行杉

白谷雲水峡

24.0m 8.5m 820m  
展望台杉 18.0m 4.9m 830m  
くぐり杉 22.0m 3.1m 850m  
七本杉

白谷雲水峡

18.0m 8.3m 850m  
しゃらの大杉 14.3m 5.7m 730m 1600年
白谷大杉 6.3m   730m  
びびんこ杉 20.0m 9.0m 810m 350年