準備その1基礎体力

準備その1基礎体力

 

今回の屋久島縦走で感じた事ですが、屋久島の登山客の殆んどの人が日帰り登山を楽しんでいるようです。白谷雲水峡での散策や、ヤクスギランド、あるいは縄文杉日帰りコースや、黒味岳日帰りコースなどです。

 

私も以前、屋久島を訪れた際にはヤクスギランドと白谷雲水峡をそれぞれ日帰りでトレッキングしました。基礎体力といっても軽い運動程度なので、特に気にすることはなかったのですが、日帰りの縄文杉コースになると話は変わります。縄文杉へのルートは主に2つからなり、荒川登山口から入るルートと白谷雲水峡から入るルートがあります。

 

白谷雲水峡からのルートは、路は険しく、辻峠を越えていかなければならないため、難易度も高く時間もその分かかります。もっとも一般的になっているコースはやはり荒川登山口から入るルートになります。なだらかな勾配をトロッコ道にしかれた木道をひたすら歩きますが、現在では殆んどの人がこのコースを通り縄文杉の日帰りコースを楽しんでいるようです。

 

縄文杉の日帰りコースになると、健脚の人で往復8時間、通常であれば10時間かかりますので、それなりの基礎体力をつけておかなければならないでしょう。また、テーピングテープは各自必ず携行しておいた方が良いです。いざという時に自分自身を守ってくれます。

 

さて、屋久島縦走においての基礎体力の必要性ですが、まず、想定されるものとして、距離、時間、荷物量などを考慮しなければなりません。まず、距離的には1泊2日の行程で、およそ20km前後の道のりを歩きます。単に平坦な道を歩くのとは訳が違い、アップダウンや悪路などを想定すると通常の倍の労力が必要と考えておいたほうが良いです。また、悪天候に見舞われると体力も極端に奪われてしまうので考慮しておきます。

 

次に、時間ですが、これは荷物量にも通じるものです。あくまでも今回のケースですが、初日が6時間、2日目が9時間30分かかりました。これは荷物の重さとも関係あるのですが、なにより十分な脚力が伴っていなかったため、2日目にはテーピングをぐるぐる巻きにして、痛みに耐えながらの行程でしたので、事前に脚力を鍛え、荷物量も最小限におさえれば、時間短縮は十分に可能であると考えられます。

 

普段からスポーツやその他で、脚力を鍛えている人はさほど問題でもないのでしょうが、不安のある方は事前に運動するなりして脚力を鍛えておく必要があるでしょう。私の場合、普段から運動も何もしていなかったため、屋久島縦走を決意するまでに相当な覚悟が必要でした。

 

それで、事前に運動を始めたのが、屋久島縦走当日の45日前でした。調度いいくらいの里山(218m)が近くにあったため、週に4回程度のペースで山登りを始めました。最初の頃は息が上がって大変だったのですが、10日程続けていて、だんだん慣れてきました。それから、背中にザックを担ぎ、5kg程度の重みを加え、担いで登るようになりました。ザックの中身はペットボトルに水などを入れておくと良いです。

 

坂道の歩き方や、ストックの使い方など、結構練習になりました。やはり実践でしか体得できないものもあるようでした。また、湿気の多い場所や、木の上などは滑りやすく、降りにはとくに気を配りましたが、それでも何度も滑って転んだりもしました。そうこうするうちに山歩きにもだんだんと慣れていったようです。

 

準備その1基礎体力

1、里山(218m)登り 30回
2、里山石段登り(3000段) 1回
3、スクワット 少々

 

以上が基礎体力強化メニューです。
石段登りは一度だけでしたが、階段の多い屋久島縦走ではこの時の経験が自信につながりました。

トピック