バリ島の交通
バリ島の交通
日本からの入国
日本からバリ島への航空便は、いくつかの航空会社が運航している。直行便、経由便ともに便数は多く、直行便の一部はジャカルタ経由となり、スカルノ・ハッタ国際空港で乗り継ぐ。
日本とバリ島を結ぶ直行便は、インドネシアの国営航空会社、ガルーダ・インドネシア航空と日本航空が運航している。成田、名古屋、関西から飛んでおりいずれも午前か午後に日本を出発し、現地にはタ方か夜に到着する。成田〜テンパサール間は往路の所要は6時間10分、ジャレカルタ経由の場合は所要10時間20分。
経由便には、コンチネンタル・ミクロネシア航空(グアム経由)やシンガポール航空(シンガポール経由)、キャセイパシフィック航空(香港経由)、マレーシア航空(クアラルンプール経由)、タイ国際航空(バンコク経由)、チャイナエアライン(台北経由)などがある。
■直行便のある航空会社問合先
ガルーダ・インドネシア航空(GA)
東京TEL:03-3240-6161
大阪TEL:06-6635-3222
名古屋TEL:052-222-4771
福岡TEL:092-452-8290
日本航空(JL)
TEL0120-25-5931
■経由便のある航空会社問合先
コンチネンタル航空(CO)
TEL:03-5464-5050
シンガポール航空(SO)
TEL:03-3213-3431
キャセイパシフィック航空(CX)
TEL:03-5159-1700
マレーシア航空(MH)
TEL:03-3503-5961
タイ国際航空(TG)
TEL:03-3503-3311
チャイナエアライン(CI)
TEL:03-5520-0333
入国手続き
飛行機を降りたら、入国審査カウンターの表示にしたがって進む。途中に検疫カウンターがあるが、日本からの入国の場合はほとんどフリーパスだ。入国審査カウンターで、記入済みの出入国カードとパスポート、出国用の航空券を提示。
観光目的の場合はほとんど何も聞かれないだろう。しっかりと記入用紙には観光のところをチェックしておこう。記入漏れがなければ、係員がパスポートに入国スタンプを押し、出入国カードの半券と一緒に返してくれる。
荷物受取リ入国審査が終わったら手荷物受取空港から島内各地へ
最後の税関検査カウンターを通過する無事入国。まず目に入ってくるのは各旅行会社やホテルの案内が書かれたボードを持って出迎える人々の群れ。
パッケージツアーなどで参加している場合などは書かれたボードのところへ。宿泊ホテルの送迎予約をしている人はホテル名や自分の名前の書かれたボードを探し出そう。それ以外の個人旅行者はエアポートタクシー到着ゲートの外にホテル専用のタクシーなどもあるので、予約と同時に利用すると便利だ。
エアポートタクシー
個人で旅行する人は空港から自力で各地へ向かう事になるが、こういった場合はエアポートタクシーを利用するのが最も確実で便利だ。
エアポートタクシーとは空港乗り入れ専用のタクシーのことで、料金は行き先別に一律となっている。前払いのチケット制なので、一度購入すると安心だ。
チケット窓口は到着ロビーを出たすぐ左手にカウンターがあるので、そこで行き先を伝え購入するとよい。あとは、並んでいるタクシーにチケットを渡すだけで、料金交渉なども必要なく、確実に目的地まで運んでくれる。
ジンバランまでは10〜15分、クタやレギャン、スミニャックまでは10〜20分、ヌサ・ドゥアやサヌール、テンパサールまでは20〜30分、ウブドまでは1時間程度で到着。
ホテルの送迎バス
日本から予約できるバリ島のリゾートホテルの殆どが空港からの送迎サービスを行っている。予約時に飛行機の便名を伝えておけば、到着時刻に空港の到着ロビーまで迎えに来てくれる。ただし、有料か無料はホテルによって異なるので、予約時に必ず確認しておこう。有料の場合は事前に両替をおすすめしたい。
スカルノーハッタ国際空港
ジャカルタ市の中心部から西へ20kmほどのところにあるジャワ島のスカルノ・ハッタ国際空港は、国際線はもちろんジョクジャカルタやソロなどの島内各地や、スマトラ島、スラウェシ島などへの国内線も発着するインドネシアの玄間口。
空港内は日本円も利用でき、レストランや免税店などがある。もちろん両替所もある。ジャカルタヘは車で40分〜1時間程度。所のターンテーブルヘ。チェックイン時に預けた荷物が出てくる。万一荷物が出てこない場合は、手荷物・遺失物取扱所で手続きをしよう。また、荷物が無事出てきても破損している場合などもあるので注意が必要。
荷物を受け取ったら、記入済みの税関申告書を持ってカウンターへ。免税範囲ならば緑色のランプのカウンターで脱関申告書を提出する。免税範囲を超える場合は、赤色のランプのカウンターヘ進み申告する。
メーター制タクシーの使い方
メーター制のタクシーに乗車したら目的地を伝え、メーターが動いているか確認しよう。中にはメーターを使わず、勝手に値段を交渉してくる運転手もいるのでしつこくメーターを使うように交渉しよう。
それでも悪質な運転手は片言の日本語でメーターよりも安いとふっかけてくる。こういった場合は間違いなく割高になるので、きっぱりと断ったほうがよい。特に夜になると、メーターを動かさない運転手が多くなるので、乗車する前にメーターを使うかどうかを確認するのがポイント。
ヌサ・ドゥアでは流しが禁止されているので、ホテルで呼んでもらうことになるが、この場合もメーター付きのタクシーを指定する。メーター付きのタクシーを運行している会社は4社あり、初乗り料金はRp.3000。1kmごとにRp.1500が加算され、南部エリアから出ると2害り増しとしている会社が多い。チップは原則として不要。
白タク
地方に行くとメーター制のタクシーは殆ど見かけない。変わりによく見かけるのが白タクだ。ライトバンなどを改造した個人ドライバーがメインとなり、値段は交渉制。
遠方へ行くときはホテルなどでだいたいの値段の目安を間いておくか、ホテルに呼んでもらうときは交渉を頼んだほうがよいだろう。また、南部の観光スポットでも「トランスポート、トランスポート」と声がかかるが、これは白タクの売込み。やはり値段は交渉制で、メーター付きタクシーを利用するより料金が割高になることが多いので事前に交渉も必要だ。
チャーター
遠出する場合や1日に何力所も回りたい場合は、車をチャーターすることをおすすめしたい。プロのドライバーだけに効率よく観光地を廻ってくれる。ホテルのツアーデスクや島内の旅行会社などで予約できる。
チャーター料金は移動距離などによって異なるが、8時間Rp.30万〜50万くらいが目安だ。駐車料金などは別料金で、食事休憩などをしたい場合などは小額のチップを渡すとよい。
シャトルバス
自力で島内を移動しようという個人旅行者に最も便利で安全性も高いのがシャトルバスだ。バリ島の主要エリアをダイレクトにつないでいて、近距離から長距離まで網羅している。タクシーを使ったり、車をチャーターするのに比べて値段が安くベモより時間が早い。目的地まで短時間に、直接行きたいときに便利な乗り物だ。
シャトルバスの使い方
ほとんどの目的地まで、ほぼノンストップで走るので、快適かつ短時間で移動できる。しかもタクシーよりもリーズナブルだ。運行もほぼスケジュール通りなので、計画的に移動できる。
シャトルバスはクタ、サヌール、ウブド、チャンディ・ダサ、ロビナ・ビーチ、ブドゥグルなどの主要都市を結んでおり利用価値も高い。シャトルバス・チケットは島内の旅行会社か予約事務所で購入することになるが、場合によってはホテルでも手配してくれる。
予約は前日までにするのが確実で、乗りたい便が決まったら料金を払い、チケットを受け取る。シャトルバスを運行している会社は数社あるため、バスの種類やサービスなどは会社によって若干異なるため、事前に確認しておこう。
シャトルバスを利用する際の注倣点
クタ〜ウブド間は運行数が多いのでなんの問題もないが、キンタマーニやロビナ・ビーチなど遠出する際には、1日の本数が少ないため帰りの便の時間も確かめてスケジュールを組むことをおすすめしたい。
特に北部発の便は13時ごろが最終便となるので、日帰りでの観光は難しいと考えてよい。また、スーツケースやサーフボードなどの大きな荷物は追加料金がかかる場合があるので、事前に確認しておこう。
ベモ・オジェック
バリ島の庶民の足として最もポピュラーになっているのがベモやオジェック、ドッカルといった乗り物だ。しかし、料金がわかりにくかったり、あるいは交沙制だったりと、観光客には若干敷居が高い。
中には観光客を狙ったスリ事件が頻繁におきており、バリ島初心者にはあまりおすすめできない。もし万が一乗る場合などは事前に料金を目的地を確認し、毅然とした態度が必要だ。
ベモ
小型のワゴン車などを改造した乗り合いのミニバスで、庶民の交通機関の代表的なもの。時刻表はなく、乗り降りも自由。バリ島に暮らす人々の重要な足となっている。
ベモに乗るには、デンパサールやバトゥブランなどの大きなベモターミナルや町なかの各所にあるベモ乗り場に行けば誰でも手軽に乗ることができる。島中に路練絹が張り巡らされていて、ターミナルでは各方面へ向かうベモが客待ちをしていて、乗客がいっぱいになったら出発となる。
行き先は各ベモのフロントガラスかリアウインドウに表示されているので確認を。走行中のベモをつかまえることもできる。走行ルートの通り沿いに立ち、手を水平に道路側に突き出して停め乗車する。料金は後払いで、金額は距離によって異なる。
オジェック
解りやすく言えばバイクタクシーのことで、走行ルートから外れた田舎の村や町なかでのちょっとした近距離移動に便利な乗り物だ。クタの少し路地に入ったあたりやデンパサールなどでも「OJEK」と手書きされた看板をよく見かける。
料金は交渉制で、スピードが速く、運転も荒いので、観光客にはあまりおすすめできない。
ドッカル
1頭立ての馬車で、地方へ行けば昔ながら庶民の足として活躍しているが、クタ周辺などでは観光用としてドッカルが走っている。クタ・スクエアの・マタハリ・デパート近辺やデンパサール市内に客待のドッカルが並んでいる。ジャワ島ではアンドン、ロンボク島ではチドモと呼ばれている。
レンタカー
バリ島は日本と同じ右ハンドルの左側通行。慣習として国際免許証があればレンタカーやレンタバイクを借りてマイペースな旅を楽しむ事もできるが、日本とインドネシアは国際免許の協定を結んでいないため違法となる。
なので一般の旅行者にはおすすめできない。交通標識が分かりにくいうえ、運転マナーも日本とは違うので、バリ島で車を運転するのはかなりの覚悟がいるだろう。
レンタカーの申込みは、町なかでレンタカーの看板を揚げている店でも受け付けているが、トラブルがあったときの対応を考えると、ホテルのツアーデスクを通して借りるほうが無難だ。ただし、手数料などが必要となり料金も割高になる。
料金は車種やエアコンの有無などによっても違うが、1日Rp.10万〜30万ぐらいが目安。その他車の保険料が必要となる。ガソリンスタンドは主要エリアをはずれると極端に少なくなるので、早めの給油を心掛けておこう。車種はトヨタのランドクルーザーかスズキのジムニーなどがおすすめ。返却時は燃料を満タンに。
レンタパイク
主要観光地内で移動するならレンタバイクのほうが小回りが利いて便利だ。運転免許は国際免許証をデンバサールの警察署に持っていけば取得できる。ただし、追越しや強引な割込みなども多いので運転には十分注意が必要。パリ島には50ccのバイクがなく、90〜120ccのものがメインとなる、料金は1日Rp.8万〜10万程度。別途保険料が必要となる。
レンタサイクル
滞在エリア内での移動にはレンタサイクルがおすすめだ。クタ、レギャン周辺やウブドなどでは、観光地も密集しているためレンタカーなどより動きやすい。ホテルなどで用意しているところも多いが、故障車もあるので、ブレーキやベルなどが正常に動くかどうかを試してから借りること。特にカギのチェックは忘れずに。1目Rp.2万〜4万程度。
時間を有効に活用しよう
バリ島から日本への帰国便は、ほとんどが夜20時以降のフライトで、この最終日をどう過ごすかが結構ポイントになる。ホテルではレイトチェックアウトを設定していることが多く、ほとんどの場合は半額チャージなど有料だが、最後の買物やアクティビティで汗を流しても、ゆっくリシャワーを浴びて荷物整理に取りかかれる。
また、チェックアウト後も荷物を預かってくれるホテルが多く、4〜5時間程度のオプショナルツアーに参加したり、スパに出かけたりして最後の島内観光を楽しもう。最終日の予定を先に決めてプランニングをたてた方が案外効率がよく、充実した旅になることを頭において計画をたてたい。