タ・ソム

タ・ソム
タ・ソム
ニャック・ポアンの東側にあるタ・ソム寺院は、伽藍の周囲には僧達の住まいの痕跡が見られることから、もともともともと僧院だったと推測される。タ・プロームと同様に木根が遺跡を締め付け、破壊されつつあると同時にそれぞれの遺跡が苦痛の悲鳴を上げているようにも見える。

 

西塔門では、3種類の色合いの異なった砂岩がひとつの建物に用いられているが、材質が悪く、石灰質が溶け出し、表面が剥離したものが多く見受けられる。これは、寺院造営のための建築材料の確保が困難だったためとも思われる。

 

施設の随所にデバター(女性像)の姿が見られるが、中には微笑むデバターを苦しめるかのごとく巻きついた木根が痛々しくも感じられる。

 

タ・ソム タ・ソム

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