プレ・ループ

プレ・ループ
プレ・ループ
東メボンの南約1.5kmの所にあるピラミッド式寺院で、東メボンと同様の造りだが、こちらのほうが遥かにスケールが大きい。中央伽藍と東塔門の間には死者を素魚に付したという石槽が置かれ、火葬の儀式が行われていたといわれる。

 

造りは3層のラテライトの基壇上に5基の祠堂が並んでいるピラミッド式の寺院で、3層目の四方に4基の祠堂が配置され中央にはさらに2段の小さな基壇があり、その上に中央祠堂が建てられている。20棟を超える経蔵や倉庫で囲まれた伽藍の中央に、12基の小祠堂、4基の副祠堂と中央祠堂が整然と配置された5塔主堂型の平面形式である。

 

プレ・ループ プレ・ループ
アンコール遺跡・プレ・ループアンコール遺跡・プレ・ループ
5基の祠堂群はすべて東側の開口部を除いて、砂岩製の偽扉がある。偽扉は厳重に閉ざされた「開かずの扉」で、入ることを拒否しているようだ。

 

なぜ東向きの開口部なのかは詳しく解っていないが、太陽の昇る方向を示すなど自然崇拝との密接な関係などが指摘されているが、それは明らかではない。美しく施された楯と付柱による美しい装飾は、他の外壁面と同じように、遠目にはどこが入口なのか皆目検討がつかない。

トピック