台南
1662年に台湾の首都に。以来224年間台湾の政治、経済、 文化の中心であった。そのため寺廊の数が199、軒の低い 赤レンガ造りの建物が多くのこり、台湾の京都ともいわれる。 食材台南ともいわれるグルメの町でもある。
市内の見所はほとんど歩いて回れる範囲にあるので、 市内観光には半日あれば十分である。安平めぐりは 所要時間約3時間で、1000元ほど。日曜は市内・安平 の名所をめぐるバスが運行されているので利用するとよい。
食事は台湾料理発祥の地なので、ぜひ台南小吃を試したい。 市街北部にある台北夜市も活気があり、散策してみたい。
赤嵌楼
オランダ人が台湾の植民地支配のために1653年に築いた 赤レンガの城で、ブロヴィンジャ城または紅毛楼と呼ばれた。 ヤシ林に囲まれた瓦屋根、赤い柱の2棟の建物。郭成功により 攻略され、「水天府」と改称して政治の中枢となった。 内部に精巧時代の文献を展示している。
水天后宮
明代永暦18年(1664年)に寧靖王の御所として建造。 その後媽祖廊となった、300年の歴史を持つ台南最古の廊。 天井や壁、石造りの龍門柱の彫刻がみごと。正午に太鼓と 鐘がなる。
孔子廟
郭成功時代の1665年に創建された台湾最古の孔子廟。 境内には樹齢200年の榕樹の古木が生い茂る。1715年に 台湾最初の学府が開かれたことから「全台首学」とも呼ばれる。 9月28日の孔子誕生日には盛大な式典が行われる。
台南駅から徒歩15分。
延平郡王祠
郭成功の没後1662年建造。「開山王廊」と称された 廊で、郭成功と母の田川氏、明寧靖王、王妃らを 祀っている。成功手植えの梅があり、 民俗文物館には昔の台南の町並みの展示がある。 台南駅から徒歩15分。
開元寺
成功の子、郭経が母の董太妃のために明永暦34年 (1680年)に建てた別荘「北園別館」を改築して 寺院にしたもの。清康燕34年(1695年)建造の 台湾最古の釣鐘と、五重塔とふたつの三重塔がある。
台南駅からバス10分、開元寺下車。
王妃廊
明寧靖王が死を覚悟したことを知り、賜った 1尺の絹布で王に先んじて死を遂げた袁氏、 王氏、秀枯の3人の妃と侍女の梅姐、荷姐5人の墓。 哀れんだ人々が1683年に廊を建てた。
台南駅からバスで製塩総廊下車。