理美容鋏研ぎ調整器 エッジキーパーver3の使い方

エッジ・キーパーver3 オンラインマニュアル

組み立て

商品お届け時には本体と台は別々になっていますので付属の両面テープで写真のように取り付けて下さい。
エッジキーパー取り付け方

各部の名称

エッジキーパー各部の名称

  1. 耐水ペーパー

    粒度600番・耐水ペーパーを使用しています。中研ぎには適した粒度です。

  2. 表研ぎVゾーン

    Vゾーンの角度は45度。刃の内側を真上に向けた状態で刃角が45度になります。
    ハサミの種類によっては刃角が変わりますので角度を調整して行ってください。
    刃先を潰さないように最初は38度〜徐々に起こして切れ味を確かめながら
    ご自分の鋏の角度を見極めてください。

  3. 裏スキ天然ラバー

    表研ぎVゾーンで研いだ後、刃の返りを調整し鋏の開閉を滑らかにします。
    刃元R38ミリ〜刃先R18ミリの円錐状。鋏の形状に併せてオールマイティーに
    フィットする設計になっています。

  4. 仕上げゾーン

    仕上げゾーンでは鋏の刃角に応じて鏡面仕上げを行います。仕上げ研ぎを行うことで、滑らかな切れ心地と切れ味を持続します。仕上げシートの作り方はご購入後マニュアルで公開しています。

刃角の確認

刃角は鋏によってそれぞれです。刃先が鋭角な35度程度からセニングシザーのような50度程度のものまでございます。引き研ぎのみでしたら45度で良いのですが、押し研ぎを含めた前後運行での研ぎですと、刃角を間違えますと研いでも効果が無かったり、刃を潰してしまう事にもなりかねません。

 

そこで、自分の鋏の刃角を視認することは難しいので、使いながら徐々に見極めて行きます。最初から刃角を起こしてしまうと刃を潰す可能性がありますので、刃を寝かせた状態(38度程度を推奨します)くらいからはじめると良いです。

刃角38度 刃角45度 刃角50度

寝せる

標準

起こす

 

エッジ・キーパーver3の使い方(エッジ調整)

エッジ調整

耐水ペーパーと裏スキ天然ラバーを使ってエッジ調整を行います。理美容その他業務中にちょっとしたエッジを付けて、切れ味を蘇らせたい時に行います。短時間で出来ますので一番多く使う方法です。

耐水ペーパーのあるVゾーンは、刃元から刃先へ手前に引くだけで斜行を効かせて研ぐことができます。刃先の形状にあわせて耐水ペーパーにフィットさせるのがポイントです。刃先の尖ったところまで綺麗に刃をつけることができます。

表研ぎ(Vゾーン)

表研ぎ(Vゾーン)

  • 鋏を90度に開いて時計の針9時の状態で持つ
  • 刃の内側を上(刃角38度)にして刃元をVゾーンにセットする。

    刃の内側を真上45度(台と平行)にして、そこからさらに時計回りに7度回転させて刃元をVゾーンにセットします。

  • 刃角が動かないように角度を固定して手前にゆっくり引く(押し研ぎしない

表研ぎ(Vゾーン)

  • 刃中部分も角度が狂わないように真っ直ぐ引きます

表研ぎ(Vゾーン)

  • 刃先にかけて細くなってきますので刃と耐水ペーパーをフィットさせます

ここまでの運行を両刃とも3回〜5回行います。

※何度も使っていくうちに、刃をつけるために無意識に刃が起きてしまうことがあります。一応刃は付きますが、刃角が起きて行くと長切れしないというデメリットがあります。

裏スキ(ラバー)

表研ぎ(Vゾーン)

  • 鋏を90度に開いて時計の針3時の状態で持つ
  • 裏スキは鋏をラバー面にフィットさせて往復運行させる
  • ※回数の目安は1〜3で行った回数と同じ。両刃とも行います。
  • 軽く鋏の開閉をして返しがとれていたら終了です。

エッジ・キーパーver3の使い方(中研ぎ)

中研ぎ

耐水ペーパーと天然ラバーを使って中研ぎ(往復運行)を行います。
まずは上刃のみを行ってください。(※親指で動かす側の刃)

 

鋏の刃の摩耗(鈍化)は上刃、下刃同じではありません。圧倒的に上刃が早いので、
上刃のみをまず行います。最初から両方研ぐと刃角に狂いが生じやすいので、
慣れてきて両刃を行うようにしてください。

最初は親指で動かす刃だけを研ぎます。薬指側の刃は慣れるまで行わないでください。

耐水ペーパーのあるVゾーンは、刃先から刃元を前後に往復運行します。斜行を効かせて角度が狂わないよう研ぎます。刃先の形状にあわせて耐水ペーパーにフィットさせるのがポイントです。刃先の尖ったところまで綺麗に刃をつけましょう。

表研ぎ(Vゾーン)

表研ぎ(Vゾーン)

  • 鋏を90度に開いて時計の針9時の状態で持つ
  • 刃角38度にセットする。刃の内側を真上45度(台と平行)にして、そこからさらに時計回りに7度回転させて刃元をVゾーンにセットします。
  • 刃角が動かないように角度を固定して前後に往復運行を行います。

刃角が立ちすぎると耐水ペーパーが破れてきますので正常に研げません。
ご注意ください。また、一つの目安にしておくと良いです。

 

表研ぎ(Vゾーン)

  • 刃中部分も角度が狂わないように注意します。

    台を両面テープ等で固定して両手で行うと良いです

表研ぎ(Vゾーン)

  • 刃先にかけて細くなってきますので刃と耐水ペーパーをフィットさせます

 

ここまでの運行を前後に往復運行で50〜100回行います。

 

裏スキ(ラバー)

表研ぎ(Vゾーン)

  1. 鋏を90度に開いて時計の針3時の状態で持つ
  2. 裏スキは鋏をラバー面にフィットさせて往復運行させる
  3. 回数の目安はVゾーンで行った回数と同じです。
  4. 軽く鋏の開閉をして返しがとれていたらOKです。

エッジ・キーパーver3の使い方(仕上げ研ぎ)

仕上げ研ぎ

「耐水ペーパー」と「天然ラバー」、「仕上げシート」を使った研ぎ調整を行います。中研ぎ〜仕上げ研ぎを行って本格的に鋏の切れ味を蘇らせます。

仕上げ研ぎ前 仕上げ研ぎ後

1,台を両面テープ等で固定して刃角をセットしたら両手で前後にテンポよく運行します。

2,50回〜100回行い、刃元〜刃先まで同じように黒ずんできたら上手く研げた証拠です。これで終了です。

  1. 仕上げゾーンに鋏を固定し、刃角を仕上げシートに対してセットします。
  2. 前後に往復運行し、仕上げシートが黒ずんでくるまで行います。
  3. およそ50回〜100回行い、刃の表面が研磨されシートが黒ずんできたら終了です。
  4. 仕上げシートは購入後のマニュアルを参照にしてお作りください。

仕上げシートは購入ページでも販売しています。

エッジキーパーver3中研ぎ〜仕上げ研ぎ(上級編)

その他の調整法

ラバー調整

ラバー調整は刃先の状態を整えることを目的に行います。頻繁に行って良いです。
これにより刃表面をきれいにし、ちょっとした切れ味が蘇ります。

鋏は時計の針9時に持つ 鋏は時計の針3時に持つ

1,ラバーに対して刃角を固定して前後に押し引きを10回程度行います。

2,鋏を90度に開いて時計の針3時の状態で、ラバー面にフィットさせて往復運行させる。3回〜5回。

天然ラバーのメンテナンス
定期的にエタノール等を使って表面の汚れを除去してください。
ティッシュ等に含ませて拭き取るようにしてください。

耐水ペーパー・仕上げシートの作り方

耐水ペーパーの作り方

耐水ペーパー

耐水ペーパーは市販品の粒度600番を使用しています。中研ぎにはちょうど良い粒度といえます。
しかし使っているとすぐに消耗しますので予め予備を多く作っておくと良いです。

 

  1. ホームセンター等で粒度600番の耐水ペーパーを購入します。
  2. 幅が20mmの両面テープを用意します。
  3. 耐水ペーパーの裏面に両面テープを貼ります。
  4. 切り抜き3Dを使って切り抜いてください。無い場合は型紙を代用します。

 

仕上げシートの作り方

耐水ペーパー

仕上げシートは一般的に鏡面仕上げに用いられます「青棒」を使用します。
スティックタイプの研磨材で、鋏研ぎとも非常に相性が良い研磨剤です。
粒度は非公開となっていますが、私の実感ではおそらく12000番前後ではないかと思います。
鋏の開閉がしっとりとした感じになり、切れ味も長持ちします。

 

仕上げシートだけで鋏調整するケースもありますので、こちらも予備を多く作っておくと良いです。

 

 

  1. ホームセンター又はネットで「青棒」を購入します。
  2. 幅が15mmの両面テープを用意します。
  3. 厚紙の裏面に両面テープを貼ります。

    厚紙の厚さはハガキ程度を目安としてください。

  4. 厚紙の表面に青棒を塗ります。(クレヨンに似た感じです)
  5. 任意の大きさ形に切り抜きます。

 

青棒は価格500円〜600円で数年は使えます。
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