屋久島縦走-紀元杉バス亭

紀元杉バス亭

 

淀川登山口から紀元杉バス亭までアスファルトの道を歩く。もう辛いピークはやってこない。心も軽やかだ。淀川登山口で出会った若者たちはタクシーで通り越していく。親指を突き上げヒッチハイカーのものまねをして別れを告げる。踏破した幸福感からかジョークの切れも小気味良い。いや、実は乗せて欲しかったというのもまんざらではない。

 

約25分後、紀元杉バス亭に到着。時刻表を確認する。夏場の間、期間限定で時刻表が変更されていた。午後4時21分が最終バスの時刻だ。結果的に45分程早く着いた訳だが、バス亭のそばにあった水場でゆったりと時間を過ごすことができた。冷たい水が足先に染み渡り、疲れを癒してくれた。ひんやりとして、とても気持ちが良かった。

 

あとがき。
最後まで読んでいただきありがとうございました。屋久島縦走中感じたことや、息子との数々のエピソードを自分なりに綴ってきました。中でも悪路や危険箇所での恐々しい場面や、テントでの酸欠の話など、これから屋久島縦走を計画される方にとっては尻込みしそうな場面もありましたが、充分に計画をして、気力体力を備えていれば屋久島縦走は誰にでも叶えられるものだと信じています。宮之浦岳付近では女性の登山客の方も多く見られました。

 

最後に、私たち親子みたいに辛い思いをしないで、愉しんで登山していただく事を願ってやみません。そして数々の美しい景色や、縦走の醍醐味を味わってください。それからガイドさんを付けられることをおすすめします。いざという時は命の守り神となられますから。。     終わり。

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