冷蔵庫式ビールサーバー(特許申請出願済)
商品名 冷蔵庫式ビールサーバー「Beeタン」
発明の名称 冷蔵庫を用いたドリンクサーバー及び冷蔵庫式ビールサーバー
特許庁出願番号 特願 2014-233114
発明の概要 冷蔵庫式ビールサーバー「Beeタン」は ”家庭でいつでも手軽にソフトドリンクや生ビールを楽しむ” をコンセプトに開発した商品で、 従来から存在していたビールサーバーの改善点を一新し新規性に富むものとなっている。特許法の規定に配慮し、新規性を失わない範囲で商品の 説明をしたい。

ビールサーバーの背景
ビールサーバーには周知の技術として空冷式や電気冷却式、水冷式などがあり、移動できるものから固定式のものなど業態や使用場所 などにより使い分けられ多くのビールファンの咽を潤している。

冷蔵庫の性質と従来のビールサーバー
しかしながら、冷蔵庫は限られた冷蔵庫内部の容量で飲料や食品等を冷却するものであり、容量を超えての冷却は不可能である。 また、飲料を常温より冷却した場合、おいしく飲むことができる温度まで冷やすのに時間がかかる。さらに飲料を出し入れする 時には必ず冷蔵庫のドアを開閉しなければならないため、その都度無駄な冷気を放出してしまい熱エネルギーを消費してしまう。

また、ビールサーバーには使用できるまでに時間がかかる電気式や、大量の氷を必要とする水冷式、ビール樽を冷やすまでに 一晩ほどかかる空冷式などそれぞれに改善すべき点があり、いずれも家庭で手軽にいつでも生ビールが飲める環境とは程遠い。 そのため従来の冷蔵庫及びビールサーバーには次に挙げるよう改善点がある。

  • 冷蔵庫本体が持つ冷却容量以上に飲料を冷却できない。食品スペースに飲料を冷却すると食品等の
      スペースがその分狭くなる。
  • 飲料を補給してからも美味しく飲める温度まで冷却するのに時間がかかる。
  • 飲料を出し入れする時には必ずドアの開閉をしなければならない。

  •   次に従来のビールサーバーについての改善点について
      家庭でいつでも手軽に生ビールを楽しむには次のような課題がある。

    (電気式)
      半日ほど前から電源を入れて、冷却プレートを冷やしておく必要がある。常時電源を入れておいた場合、
      モーター音が響き生活に支障をきたす可能性がある。

    (水冷式)
      一人で晩酌程度に生ビールを1〜2杯飲む場合にも大人数で使用する時と同じように大量の氷を必要とする。

    (空冷式)
      ビール樽をあらかじめ冷やしておくために一晩ほど時間がかかる。使用するたびに電源を入れ冷却する場合も、
      常時通電しておく場合にも、いずれも一般家庭で生ビールを消費する程度では効率が悪く電気代がかかりすぎる。

    (全式共通)
      ビールサーバーで最も留意しなければならないことは、使用後の洗浄である。特にビール流通管内部には
      ビールの風味を損なう微生物や菌が繁殖しやすいので、少しでも洗浄を怠ると美味しいビールが飲めなくなる
      ばかりか、身体に害を及ぼす可能性すらある。

    商品の特徴 冷蔵庫を用いたドリンクサーバー及び冷蔵庫式ビールサーバーの仕組みには次のような効果がある。

    1,冷蔵庫本体の持つ冷却容量を外部飲料容器より飲料を供給し瞬間冷却することにより実質的な
      冷却効果を限りなく高めることができる。
    2,冷蔵庫外部にある飲料容器には常温の飲料を補充できるので、予め冷やしておく必要がなく、
      いつでもすぐに冷えた飲料を飲むことができる。そのため大人数の来客やホームパーティー時など、
      一度に沢山の飲料を必要とするような場合にも美味しく冷えた飲料を提供することができる。
    3,飲料タンクは冷蔵庫とは別に設置し、抽出口も冷蔵庫外側ドア部にあるため冷蔵庫のドアを一度も開閉
      することがなく、内部の冷気を放出することがないため、熱エネルギーの消費量を抑える事ができる。
    4,電気式ビールサーバーでは半日ほど前から電源を入れて、冷却プレートを冷やしておく必要があるが、
      常時通電している冷蔵庫の場合はその必要がなく、モーター音もなく静かである。
    5,水冷式ビールサーバーでは一度に大量の氷を必要としていたが、その必要はなく、飲む量の大小問わず
      一つも氷を使用することなく冷えた飲料を注ぐことができる。
    6,空冷式のビールサーバーと比べ、予め冷やしておく必要がないため、いつでもすぐに冷えた生ビールを
      飲むことができる。
    7,電気式や空冷式のビールサーバーのほとんどが固定式のため、移動ができず、アウトドアでの利用には
      不向きだが、この発明を小型軽量の冷蔵庫で使用した場合などはアウトドアでの使用も可能である。
      キャンプやバーベキューなどにも利用でき、グラス等も冷やしておけるのでさらに美味しい飲料が飲める。
    8,使用後の洗浄が軽減される。通常のビールサーバーとは違い、飲料全般を抽出可能なため、生ビールの後は
      炭酸水や冷水といった飲料を楽しむことで、飲料のバリエーションが豊かになると共に、洗浄効果も促進される。


    実施形態 飲料の経路
    この冷蔵庫本体7は複数(図では1枚)の扉11を有していて飲食物をそれぞれ適切な温度で保存するための複数の収納室を備えている。 なお、この冷蔵庫本体7は一般家庭で使用するもので、内部には調味料収納ポケットや飲食物設置棚等の通常の機能を備えている。

    業務用炭酸ガスボンベ1は広く一般的に使用されているもので、ガスの圧力により飲料を供給する。減圧弁2はガスの圧力を調整するもので、 炭酸ガスボンベ1はそのままでは圧力が強いのでこれを減圧する為の装置である。

    炭酸ガスは耐圧チューブ3を通り、ディスペンスヘッド4左部より飲料容器5へと注がれる。この飲料容器5の大きさの制限はないものとする。 炭酸ガスは飲料容器5内部の圧力を高め飲料をディスペンスヘッド4上部より耐圧チューブ3を通り冷蔵庫外部にある継手6に至る。

    冷蔵庫内部に入った飲料は瞬間冷却装置(以下ドリンクサーバーと呼ぶ)8へと運ばれ内部を通過しながら瞬時に冷却される。 このドリンクサーバー内部には飲料を瞬間的に冷却する仕組みが施されていて 熱交換率の高い材質で構成される。

    冷却された飲料は飲料ホース9を通り10のクランプにより接合され、冷蔵庫ドア部11の内側に設けられた抽出口へと運ばれる。 飲料をグラスに注ぐ時は冷蔵庫外部にある抽出コックよりレバーの開閉により抽出する。

    冷却容量を冷却スペースとして活用
    本来冷蔵庫がもつ冷却部分は有限であり、その容量を超えて冷却することは不可能である。しかし冷蔵庫外部に設ける飲料容器 の大きさの制限はなく、常温の飲料を簡単に補充する事もできる。したがって冷蔵庫本体がもつ冷却容量を冷却スペースとして 活用し、冷蔵庫本体のもつ冷却能力を最大限高めるものとなる。

    省エネでとってもエコ
    通常の冷蔵庫であれば前面に複数設けられたドア部を開閉して飲食物等を出し入れするため、開閉の際に必ず冷気が外に放出される。 しかしこの発明においては冷蔵庫側面とドア部を貫通していて図1にある継手6と冷蔵庫ドア部11外側に取り付けられた抽出コック により完全に外気と遮断されている。したがって飲料の供給から抽出までに外気に触れることは一度もなく熱エネルギーの消費を抑えることができる。

    使用後のメンテナンスが軽減
    冷蔵庫は本来、食品や飲料、調味料の保存といった使い方をするのが一般的であり常時電源を入れた状態で使用する。 そのため菌の発生がもっとも懸念される流通管内部の状態は常温での場合と比較するとはるかに衛生的である。通常のビールサーバーの ように使用するたびに洗浄しなければビールのうま味が損なわれるといったことはない。、

    また、この発明は飲料の種類を生ビールだけに限定したものではない。お茶やジュースといったソフトドリンクや 炭酸水、水といったものまで幅広く使用することができる。そのためビールだけに制限されることがなく、多種類一度に楽しむことができる。

    その場合一般的な流れからすると、最初に生ビールを数杯飲み、その後炭酸水を抽出させ、チューハイやハイボールといった飲料を楽しむ。 もちろん冷水を抽出させウイスキーの水割りや焼酎の水割りを楽しんでも良い。

    炭酸水は近年注目を浴びている飲料であるが、健康のために良いというのはもちろん、洗浄効果があることでも知られている。 抗菌作用が一般的にも謳われているのは周知のところである。


    図面1
    備考 ※文章及び写真、図形の著作権は出願者にあります。無断転写、画像の使用を固く禁じます。
    ※上記発明に係る文章及び図形は発明の一部分であり新規性を失うものではありません。内容を参考に
      模倣品等の販売をされた場合、特許公開後に特許法第六十五条の規定に基づき補償金請求権を行使します。





    [冷蔵庫式ビールサーバー] [逆止弁付炭酸注入キャップ]