バリ島西部エリア
手付かずの自然が残る国立公園が魅力の バリ島西部エリア。バリ島西部の約半分を占める豊な山岳地帯と、その裾野に雄大に広がる熱帯雨林に覆われていたこの地域は、山が多い割には高い山がなく、水の供給が大変困難だったため、ほとんど開発されなかったという歴史を有し、広大なエリアがバリ島で唯一の国立公園として保護されている。中心地はジュンブラナ王国の都たったヌガラ。
郊外の村ではバリでは唯一ここだけという、竹製のガムラン楽器ジュゴクが演奏されていることでも有名。西端のギリマヌッはジャワ島まで3kmの距離にある。このエリアにはジャワやマドゥラからやって来たイスラム教徒が作った村もあり、東ジャワ文化とバリ文化が融合した文化が人々の生活に息づいている。ヌガラでは、マドゥラ式の水牛レースのムクプンが行われている。
エリアの一番の見所、西部国立公園内には大草原や熱帯雨林、マングローブの林、サンゴ礁の海とバリエーション豊な大自然が広がっている。野生動物の楽園でもあり、バリの固有種ジャラ・プティをはじめ40種もの鳥類のほか、猿、鹿、リスなどの希少価値の高い動物が生息している。高僧ニラルタにまつわるプラキ寺院周辺はブドウの栽培も盛んに行われていて、フルーティーなシンガラジャ・ワインが製造されている。
この地方ヘアクセスする主要な観光地からのシャトルバスは現在運行されていない。観光で廻るなら車をチャーターするか、オプショナル・ツアーを利用すると便利だ。南部リゾートからジェゴク観賞ツアーが出ているほか、ロビナ・ビーチから西部国立公園内のダイビングツアーやトレッキングツアーが出ている。
西部国立公園事務所のあるチュキッまでは南部リゾートエリアから車で約4時間程度。公園内に入るには、ここで入園許可証をもらい、ガイドと一緒でなければならない。ダイビングポイントとして人気のムンジャンガン島へ行くにもこの許可が必要となるので注意が必要。ジャワ島まで足をのばすなら、ギリマヌッが基点となる。ジャワ島までフェリーで約30分程度だ。最大の魅力でもある手付かずのまま残っている自然を堪能できる。
バリ島西部の約半分は緑豊な山岳地帯であり、その裾野は熱帯雨林に覆われている。この広大なエリアが西部国立公園として保護され、観光客が大部分が訪れないだけに、海の青さも森の緑も美しく残されている。西端のギリマヌッまで足をのばすと、ジャワ島が眼前に迫って見える。
主な観光スポットは、ヌガラ、西部国立公園、プラキ、ギリマヌッなどがあります。