バリ島北部エリア
バリ島北部エリア
バリ島の中心地がデンパサールに移る以前は、島の表玄関であったシンガラジャ。現在もバリ島北部最大の町であり、デンパサールに次ぐ、バリ島第二の規模を誇る。ブレレン王国の都でもあり、シンガ(ライオン)ラジャ(王)の異名をもつ港町で、オランダ統治時代は政庁が置かれ、貿易港として繁栄していた。
独特のコロニアル調の建物が残る町は、中国やイスラムの影響も受け、どこか西洋の香りがする。北部の主な工芸品にはイカットがあり、その他ガムラン製造で有名なサワン村の工房では見学や購入ができる。
シンガラジャ周辺はドゥリアンやランブータン、マンゴーの産地で、雨期(12〜2月)は市場にフルーツが溢れる。また、ブレレン県は香辛料の産地としても有名だ。観光客にとって北部地方の魅力はなんといっても、黒砂に打ち寄せる波や手付かずの海、遠浅の浜が続く静かな海岸。華やかな南部リゾートとは一味違った何もしないで過ごす、そんなラグジュアリーな時を過ごせるエリアだ。
北部観光の拠点となるのはロビナ・ビーチ。南部リゾートなどの主要な観光地からシャトルバスが運行されていて、旅行者にはありがたい観光案内所もある。ロビナ・ビーチは、静かで穏やかなビーチで、サーフィンには向かないがシュノーケリングには絶好のスポット。比較的浅い場所は、イルカウォッチングのポイントとしても知られている。
ロビナ・ビーチからシンガラジャは10km程度で、車で約15分の距離にある。ここにも観光案内所があるのでとても便利だ。貴重な古文書が4000以上も所蔵されているグドゥン・キルティヤなどを見学したら、広い庭が見所のマドゥウエ・カラン寺院やジャガヤガ戦争の死者を祀るために建てられたダルム・ジャガヤガ寺院、バリ島最大級の滝ギッギッの滝まで足を延ばして見るのもよいだろう。また、ロビナ・ビーチの西側にはバンジャール温泉があり、水着を着てゆったりと温泉につかることができる。
主な観光スポットは、ロビナ・ビーチ、シンシンの滝、バンジャール温泉、シンガラジャ、グドゥン・キルティヤ、ブレレン港、ベジ寺院、マドゥウェ・カラン寺院、ダルム・ジャガラガ寺院、イエッ・サニッ、などがある。