デンパサールエリア

デンパサールエリア
デンパサールエリア
バリの州都であり、観光客の玄関口になるデンパサール。ングラ・ライ国際空港から北へ約13kmのところに位置する。バリ島の行政経済の中心地であるのみならず、バリ州の州都であるデンパサールは北の市場の異名をとり、文字通り活気に満ちた商業都市だ。

 

観光スポットはさほど点在することはないが、デンパサールはかつてこのあたりを治めていたバドウン王国の王宮があった場所で、港も近く交通の要所として古くから栄えてきた。市内に点在する大きな市場ではバリ海に暮らす人々の生活を垣間見ることができる。

 

1906年のオランダの侵攻ににより王国は滅びるが、1950年の独立インドネシア共和国の州政府が置かれてからさらに発展を続け1958年に州都となった。

 

デンパサールは各都市を結ぶ観光の拠点にもなり、市内にはいくつものベモ・ステーションが点在する。観光都市ではないため観光客をもてなすレストランやホテルは少なく、ベモや車で目的地まで移動することになる。

 

市内のみどころは比較的狭い範囲に集中していて、徒歩でも散策できる距離だ。デンパサールを観光するなら朝早くから出発するのがおすすめで、朝市見物からはじまる。人々の熱気に包まれながら旅情感にふれたい。

 

町のメインストリートは、ガジャ・マダ通りとスラパティ通りで、銀行や商店が軒を連ねる。近くのププタン広場には観光案内所があるので、地図や情報を入手した後は、バリ博物館やアートセンターなどの見所をチェック。

 

スラパティ通りの店は、日中の暑い盛りには閉めることが多いので、ショッピングをするなら涼しくなった夕方以降が体力を消耗しないだろう。ホテルに戻ってひと休みした後は名物のナイトマーケットをのぞくのもよい。

 

スラパティ通りをぶらりと散歩がてらにあるくとププタン広場から東側がオフィス街、西側が繁華街に分けられる。

 

主な観光スポットは、ププタン広場、バリ博物館、ジャガツ・ナタ寺院、プムチュタン宮殿、鳥市場、アート・センター、インドネシア国立芸術大学などがある。

デンパサールエリア記事一覧

ププタン広場デンパサールの中心地ともいえるププタン広場。東西約150m、南北約200mの広さを持ち芝生が敷き詰められた広場の一角には、オランダの侵略に決死の覚悟で立ち向かったバトゥン王国の人々の勇気をたたえ、戦死した人々を慰霊する戦士の像が立っている。昼間は子供たちの遊び場となっていて、屋台なども出るのどかな市民の憩いの場だ。家族連れやカップルなどがのんびり過ごす様子が伺える。広場に面しているスラ...

バリ博物館ププタン広場からすぐの所にあるバリ博物館。オランダ統治時代にオランダ総督府によって建てられた博物館で、オランダが収集したバリ島の文化遺産を保管する目的で建設された。バリ島の伝統的な儀式や生活様式が総合的に紹介されているので島の文化を幅広く学べる。現在は当時の収集品を中心に彫刻、儀式の道具や装飾品、踊りの衣装や仮面、ガムランアンティークのバティヅクなどを3つの展示棟に分けて紹介している。伝...

ジャガツ・ナタ寺院デンパサールで最も大きい寺院のジャガツ・ナタ寺院。ジャガッとは「宇宙」の意味で、バリ・ヒンドゥー教の最高神であるサンヒャン・ウィティが祭られている。台座に彫られたヘビとカメは、「地」を表していて、境内の中央にはパドマサナと呼ばれる太陽神スルヤのための石造りの神座が立ち、この形も宇宙を表す。■場所:ププタン広場から徒歩1分■時間:7〜19時■料金:お布施

プムチュタン宮殿タムリン通りJLM.H.Thamrinに面して建つプムチュタン宮殿。1906年にオランダ軍の攻撃を受けて一度破壊されたものを復元した宮殿で、バドゥン王国時代の宮殿跡。外観は荘厳な趣きで印象的。内部は王国時代の絵画やガムラン楽器が置かれて当時の様子がうかがえる。またその時代の文献も保存されている。現在は建物の一部がホテルとして使われているが、ホテル内にはカフェもあり、立ち寄り客でも利...

アート・センターププタン広場から徒歩20分程度の所にあるアート・センター。バリ島の伝統芸術を一堂に集めた施設で、バリ文化の殿堂といったところ。島内最大の屋内劇場やオープンステージ、美術館などが敷地内に点在する。毎年6月中旬からの1ヵ月間、「バリ・アート・フェスティバル」が開催され、ガムラン演奏隊やバリ舞踊の踊り手がバリ島全土から集まり賑わいを見せる。また、美術館には常時絵画や銀細工、木彫りの工芸品...

インドネシア国立芸術大学バリ島の伝統的な舞踊を見るもう一つの穴場がインドネシア国立芸術大学だ。もともとは伝統的な舞踊を復興するという方針で創設され、前身は有名な踊り手やガムラン奏者を育成してきたインドネシア舞踊アカデミーがはじまり。現在では伝統芸能の創造的な踊りや音楽を新しく生み出そうという動きに変わってきていて、平日であれば無料で本番さながらの練習風景も見ることがでる。■場所:ププタン広場から徒...

タマン・ブルンデンパサールから車で30分と少し郊外になるが、広大な敷地内に、約250種類、1000羽の烏を集めたタマン・ブルンがある。さながら鳥の博物館といったところだが、ここタマン・ブルンには東南アジアをはじめとして世界中から集められた貴重なものが多く、日本では見られないカラフルな鳥などが鑑賞できる。また、バリ島の固有種で絶滅の危機に瀕しているジャラッ・プティやニューギニアの極楽鳥なども飼育され...