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プノン・バケン
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プノン・バケン
アンコールワットの近くにある小高い山で、プノン・クロム山、プノン・ボック山
とともにアンコール三聖山と呼ばれている。ここからの眺めはジャングルの樹海に浮かび上がる
アンコールワット全景が美しい。
また、近年はサンセットの名所としても知られ、多くの観光客で賑わっている。
高さ60mの自然の丘陵を利用した急勾配の参道を登りつめると
テラス状の広場が広がり、その奥にプノン・バケンがある。
遺跡はピラミッド型をしていて、インドの須弥山を模したつくりとなっている。
構図は自然の地形を生かしたつくりになっていて、6層の基壇が積み上げられ、
中央に5棟の祠堂がある。最上郡を除く5層には各12棟の小祠堂が配置され、
最下段には44棟のレンガ造りの祠堂が周囲に配されている。
プノン・バケンからの眺め
アンコールの第一次都城の中心に位置し、遺跡の全貌が見渡せるとあって、
できればスケジュールの前半に訪れたいスポット。(遊園地の観覧車に最初に乗る感じ?)。
プノンバケンから東の方角に、遠く聖山プノン・ボック、北にプノン・クーレン丘陵を眺望。
プノン・クーレン丘陵までは約40kmの距離にあり、アンコール遺跡の重要な石切り場だった。
現在も砂岩などが切り出されている。当時はここからシェムリアップ川の支流や運河を利用
して石材を運搬したと考えられている。
南に目を向けるとプノン・クロムの雄姿も確認できる。
西側には近景に西バライが見え、とても人間の造ったものとは思えないほどの広大な
貯水池が眺望できる。
西バライは11世紀末に造られ、東西8km、南北2kmの壮大な規模を誇る。現在はその
西半分にしか水が溜まっていないが、それでも度肝を抜くスケールだ。
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