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プレ・ループ
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プレ・ループ
東メボンの南約1.5kmの所にあるピラミッド式寺院で、
東メボンと同様の造りだが、こちらのほうが遥かにスケールが大きい。
中央伽藍と東塔門の間には死者を素魚に付したという石槽が置かれ、火葬の儀式が行われていたといわれる。
造りは3層のラテライトの基壇上に5基の祠堂が並んでいるピラミッド式の寺院で、
3層目の四方に4基の祠堂が配置され中央にはさらに2段の小さな基壇があり、その上に中央祠堂が建てられている。
20棟を超える経蔵や倉庫で囲まれた伽藍の中央に、12基の小祠堂、4基の副祠堂と中央祠堂が
整然と配置された5塔主堂型の平面形式である。
5基の祠堂群はすべて東側の開口部を除いて、砂岩製の偽扉がある。
偽扉は厳重に閉ざされた「開かずの扉」で、入ることを拒否しているようだ。
なぜ東向きの開口部なのかは詳しく解っていないが、
太陽の昇る方向を示すなど自然崇拝との密接な関係などが指摘されているが、それは明らかではない。
美しく施された楯と付柱による美しい装飾は、他の外壁面と同じように、遠目にはどこが入口なのか皆目検討がつかない。
プレ・ループ概要
プレループ (Pre Rup) はカンボジアにあるアンコール遺跡の一つで、ヒンドゥー教寺院である。
プレは変化、ループは体を意味し、かつて境内で行われたと伝わる火葬を名の由来とする。東バライに浮かぶ東メボンの真南にそびえる。
ラージェンドラヴァルマン王による建立で、961年頃には神々が祀られていた。この土地はかつてヤショーヴァルマン1世が建立した僧坊の敷地であったとする説がある。
境内に在る石槽では、死者を荼毘に付し、その灰で死者を描く儀式が行われたと伝わり、名の由来となっている。
現在はカンボジアの安定に伴い、多くの観光客が訪れている。
寺院はラテライトと煉瓦で主に築かれている。
環濠は無く、東バライをそれに見立てたという説がある。外周壁はラテライトで築かれ、東西南北に塔門を備える。内周壁もラテライトで、四方に煉瓦で築かれた塔門を備え、それを抜けると、死者を荼毘に付したという石槽が見られる。
その先には三層の基段が重ねられており、登ると四方に祠堂がある。それに囲まれて二層の基段が重なり、最上層に中央の祠堂がそびえる。そこからはカンボジアの平原が一望でき、夕日とアンコールワットを共に見られる場として、夕暮れの頃に人を集めている。
Wikipedia参照
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