バリ島-観光マップ
 HOME »» バリ島の伝統芸能
主な観光スポット
---The Bali Island ---
その他のスポット
 


影絵芝居
影絵芝居(ワヤン・クリ)は、バリの人びとにとって、時空を超えた知識と教養の源泉である。すなわち、芸能としてワヤンは、それを鑑賞する人間の意識の底に次第に堆積されてゆく、潜在的な価値の体系なのである。

ワヤンのストーリーは、主に古代インドの叙事詩である『ラーマーヤナ』、『マハーバーラタ』であり、人形使いのダランは、サンスクリットの知識を有した特別な僧侶であるプダンダが務める[46]。

また1990年代後半頃から、ワヤン・チェン・ブロンと呼ばれる娯楽化したワヤンが若者の支持を集めるようになり、伝統的なワヤンは衰退の一途をたどっている

Wikipedia参照
バリ島の伝統芸能
バリ島の伝統芸能
バリ島の伝統芸能
 
バリ島の伝統芸能
神々と人とを強烈に結びつけるバリ島の伝統芸能。 素朴な風土に育まれた郷土芸能は見所の一つで、バリ島の伝統芸能の多くは、ヒンドウー教の神に挿げる奉納芸能が源となっている。16世紀にジャワ島のマジャパヒト王朝により宮廷文化が一般大衆のものになり、より洗練され、今世紀になって観光客が増加すると、外国人観光客を強く意識したものが次々と創作されていった。

バリ島ではこうした芸能を、大きく3つに分けて区別している。そのなかには極めて強い宗教性を有するものと、鑑賞用として盛んになったものまでが混在している。バリ島の伝統芸能にはさまざまな種類があり、独特の文化的伝統を伝えるものとして重要な意義を持っている。


バリ島の伝統芸能 バリ島の伝統芸能
ガムラン
ガムランとはインドネシアの伝統的な打楽器の総称であり、同時に、その音楽そのものをもいう。20世紀前半、北部のシンガラジャ地方で生まれた演奏形態だ。およそ20種類の演奏形態があるとされ、現在、一般的に演奏されているのはゴン・クビャール。バリ舞踊の伴奏音楽として耳にすることが多く、普段耳にすることの多い西洋音楽と大きく違っている。もともとは宗教儀式に欠かせない奉納音楽として発達してきた。

ホテルなどで演奏される場合は5〜10人が一般的で、多数の鉄琴型の青銅製打楽器ガンサとゴン(ドラ類)を横に12個並べたレヨンという楽器を使うのが特徴で、一つのメロディーは2つの楽器で構成されて、 隙間を埋めながら演奏するコテカン奏法で奏でられる。 フル編成になると八鼓や竹笛なども入って約15の楽器と25人もの演奏者が必用になる。

プグリンガンやワヤン・クリッの伴奏を4〜12人でするグンデル・ワヤン、オダランや火葬式などで演奏されるアンクルン、儀礼の際に村人が太鼓やドラなどを嗚らしながら歩くバラガンジュールBなどがあり、観光客が島内で耳にするガムランは、このほかに16世紀に宮廷所楽として始まったスマルがある。最近は、竹製ガムランのジェゴクも注目を染めている。


バリ島の伝統芸能 バリ島の伝統芸能
レゴン・クラトン
創作作品が次々と生み出されているのもレゴンの特徴で、最もポピュラーで古典的な演目は、ラッスム王の王女役を務める幼い少女の踊りがみどころのレゴン・ラッスや、2人の女性の踊り手が猿王兄弟の抗争劇を表現するレゴン・ジョボグなど。

島内には15種類のレゴンがあるといわれ、バリ舞踊の代表格ともいうべき華麗な踊りは、思わず立ち上って踊りたくなる。19世紀、スカワティエの宮廷(クラトン)で始まった鑑賞用舞踊を総称する。いずれも女性の踊り手によって演じられる。 しなやかな指の動きが美しい。華やかな衣装やアクセサリーにも注目。


バリ島の伝統芸能 バリ島の伝統芸能
ケチャ
1930年代にバリ島に在住していたドイツ人の芸術家ウオルター・シュピースが、このサンヒャンから踊りの部分を省き、声を強調した新たな舞台スタイルとして確立。寺院の儀式の際に奉納される宗教舞踊のサンヒャンから生まれたものだ。陶酔状態に入った踊り手の動きに合わせ、楽器を使わず人の声でバックミュージックを行ったのが始まり。

ケチャの声は、5種類のリズムパターンがさらに2〜3パターンにそれぞれ分かれた複雑な構成のコードに成り、ダンサーの体や手の動きは自然界にあるもの。例えばヤシの木や水、火、風、悪霊のパワーなどを表現している。のちにrラーマーヤナ』などの物語を取り入れ、ストーリー性を持たせたものへとさらに変わっていった。「チャッ、チャッ、チャッ」という声が次第に高まりを見せていく、野性的な雰囲気が魅力的。

バリ島の伝統芸能 バリ島の伝統芸能
ペンデッ
公演の最初に踊られることが多く、通称「ウエルカムダンス」とも呼ばれる。数名の女性が片手に持った盆から花をまきながら踊るもので、本来降臨した神々を歓迎しもてなす意味を持つ。地方によってはガボールとも呼ばれる。可憐な女性の踊り、ペンデッで五感を刺激する華やかな舞台が繰り広げられる。


バリ島の伝統芸能 バリ島の伝統芸能
サンヒャン
観光客向けの公演では少女が踊るのが一般的で、ケチャの原型になったとされる芸能。少年または僧侶が火の粉を蹴散らせながら踊るサンヒャン・ジャランと、10歳以下の少女が踊るサンヒャン・ドゥダリがある。本来は寺院の祭礼などで奉納される極めて秘儀性の高い舞踊であった。特にストーリーはなく、踊り手に神が乗り移って即興で踊る。


クビャール・トロンポン
ガムランの鍵盤打楽器トロンポンを演奏しながら、「男装した女性という設定の踊りを男性が踊る」という表現のスタイルが屈折したもので非常に面白い。1925年前後に舞踊史に残る伝説的な踊り手、クトウヅ・マリオによって創作されたバリ舞踊で、中腰のまま切れのある動きの舞で、男性ダンサーの妖艶な表情が印象に残る。音楽にも舞踊にもしなやかさと俊敏でダイナミックなパフォーマンスが要求される。


バリス
隊形や戦列という意味を持つバリスは、これから戦場に赴く若い勇敢な戦士を、数十人もしくは1人の男性ダンサーが表現する舞踊。踊り手の合図によってクンダン(太鼓)の合いの手が入り、歯切れのよい軽快なリズムと、踊り手のポーズの決まり具合が気分壮快。ウブドなどの公演で観られるのは、バリス・トゥンガルといわれるソロ・ダンサーの踊りが多い。少年や男性ダンサーが演じ、凛々しい目の印象が残る。男性舞踊の基本ともいわれ、誇り高い戦士の気高さや畏れ、哀しみを、細やかな手の動きや足の運び、表情などで表現する。


バリ島のバロン バリ島のバロン
バロン
バリ舞踊のなかで一番ポビュラーにお目にかかるバロン。もともとは死者の霊を祭る寺プラ・ダルムで行われていた悪魔払いの舞踊チャロナランが起源となっている。芸能としてアレンジし、観光客に見せるという観点から生まれた舞踊劇でもある。

聖獣バロンと魔女ランダによる終わりなき闘いを描いたもので、善と悪、正と邪、生と死という対立、天部を信仰するということを考えて成立するヒンドゥーの二元論を表現している。

古くからこの村では、ペンが演じられ、ガムラン・バンツーの発祥地でもある。ゴン・クビャールが一般的な他のバリ舞踊音楽とはかなり雰囲気が違う。ウブドの南にあるバトゥアン村が本場で体長3m、重さ約80kgという巨大なバロンの仮面と胴体は、2人がかりで巧妙に操られる。トペンとは「顔に押しつけられたもの」すなわち仮面を表す。迫力あふれるダトベン仮面舞踏劇演奏は、ガムラン・バンブーといわれる竹でできた縦笛中心のガムラン。


バリ島のワヤン・クリッ バリ島のワヤン・クリッ
ワヤン・クリッ
ジャワ島から伝わった影絵芝居、人形(ワヤン)は、透かし彫りや描き絵の装飾を施して作成される。人形遣いはダランと呼ばれ、100体以上もの人形を操り、台詞や語り、伴奏の指揮までも行う。演目は古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」「マハーバーラタ」などを脚色したもので、何らかの教訓が話の中にもりこまれている。多くはオダランや慶事の儀式で演じられる。

バリ舞踊は島内のレストランやホテルなどのディナーショーでも見られるが、より本格的なものを見たいなら、芸能の村、ウブドがおすすめす。ウブドではいくつもの歌舞団が定期公演を行っていて、さまざまなスタイルの芸能を観ることができる。チケットは当日、各会場の入口で買うか、ウブドの観光案内所で。路上で少年たちからチケットを購入してもよい。。上演時間は1時間30分から2時間で、代表的な舞踊を数種類組み合わせたプログラムが一般的。


バリ島のサダ・ブダヤ バリ島のサダ・ブダヤ
サダ・ブダヤ
踊り手の人材の豊富さとレベルの高さでも知られているサダ・ブダヤ舞踊団。 1980年に創設された舞踊団でサレン・アグン宮殿の代表的なグループとして知られ、数あるウブドの舞踊団のなかでもリーダー的存在。公演の質も常に安定しており、海外公演も行っている。演目はレゴン・クラトンを中心にトペン、バリスなど。


グヌン・ジャティ
日本公演も数回行っているグループで、 最も迫力のあるケチャを演じるとして知られる。 1974年にジャワ島のサルドノ氏によって振付けられたラーマーヤナを題材としたケチャを演じている。会場の中に響く50入以上もの人々の声は、その気迫と熱気に圧倒される。


バリ島・グヌン・サリ バリ島・グヌン・サリ
グヌン・サリ
1926年に 20世紀最高のバリ舞踊演出家として知られた故マンダラ翁が結成した歴史のある舞踊団。 ガムランの舞踊形態はゴン・クビャールだが、このグループのゴンの特徴は軽快さと明るく澄んだ音にある。 息もつかせぬ演劇テクニックも見どころ。海外公演もたびたび行われている。演目はバリス、レゴン、トベン、バロンなど多彩。踊り手のレベ・レの高さも秀逸。


スマラ・ラティッ
1988年に創設されたスマラ・ラティッ。 インドネシア国立芸術大学の教授と卒業生を中心に、 現在もバリ島中から優秀な人材を集めており、演目はバリス、レゴン・ジョボック、トペン・トウアなどが中心。

新しい試みにも意欲的に挑戦している話題のグループで、 ガムラン音楽界の第一人者といわれているウィンダ氏を作曲者として迎えたり、 新旧織り交ぜて、楽器あり・歌ありの素晴らしい躍動感あふれるステージがみもの。


バリ島中の芸能がデンパサールに集まる
毎年6月中句からの約1ヵ月間、デンパサールで行われるバリ・アート・フェスティバルは、バリ島の伝統文化を継承しようと、バリ州政府が1978年に始めた行事。開会当日は華やかな伝統衣装姿でパレードが行われ多くの市民が足を止めて見入る。期間中はアート・センターで各地のガムラン・グループや舞踊団が腕を競うコンテストが行われる。

バリ島の人々にとってこのコンテストこそが、バリ芸術祭最大の楽しみともいえる。オリジナル性にあふれる創作ダンスや新鋭のダンサー陣も妖艶に踊るこの場所から。それだけに、各グループの気合いの入れ方も一味違って、観光客向けの公演で行われるものとはまるで違う。バリ島の伝統芸能の“今”を知りたいなら、ダイナミックなパフォーマンスが見逃せない祭典だ。




バリ島-観光マップを検索


文化と芸術
バリの美術には、古くからのインド的性格が残存しており、時代が新しくなるにつれ、バリ島独自の土着的な性格が強くなっていく。

インド色の濃い遺品として、たとえば、ペジュン出土の粘土製の奉納板(8世紀ごろ)にはインドのパーラ朝美術を思わせる仏教尊像が描かれている。さらにインド・ヒンドゥーの石彫であるドゥルガー像(11世紀ころ)が傑作として挙げられる。

Wikipedia参照
バリ島の祭礼
バリ島の祭礼や儀礼には、必ず舞踊が伴う。そうした舞踏・音楽芸能についていえば、舞踊芸術のケチャやレゴン、バロン・ダンス、憑依舞踊のサンヒャン・ドゥダリ、そして、これらの伴奏にも使われるガムランやジュゴグ(竹のガムラン)がよく知られている。

これらは、確かに元来は共同体の宗教儀礼として行なわれてきたものであるが、実際に観光客に見せているのは、共同体の祭祀からは切り離され観光用に仕組まれたレパートリーである。

タリ・ワリ (tari wali)
共同体の宗教儀式そのもの、または儀式を完結するものとして機能する舞踊。「ワリ」は「捧げ物」ないし「供物」を意味する。ルジャン、ペンデット、サンギャン、バリス・グデなどが含まれる。

タリ・ブバリ (tari bebali)
ワリに比べて儀式性、限定性は弱いが、宗教儀式の伴奏あるいは奉納芸として機能する。トペン、ガンプーなど。

タリ・バリ=バリアン (tari balih-balihan)
タリ・バリ=バリアンは「見せ物」を意味し、観賞用、娯楽用に作られたものを指す。クビヤール・スタイルのものはこれに属する。

Wikipedia参照