プニダ島

プニダ島
プニダ島
パリ島の沖に浮かぶ島としては最も大きいプニダ島で、バリ島南東部に位置する。面積は約200ku2.石灰岩質の小嵩い山と台地か島の大部分を占め広いビーチが美しい

 

長らく観光とは無縁の島だったが、近年、ダイビングやクルージングを目的としたアクティビティーが盛んになり、観光客も増加した。宿泊施設が少ないため出かけるには日帰りが一般的となっている。

 

バドゥン海峡を挟んで、アグン山とは相対する位置にあるブニダ島。スマラプラ王国時代には流刑地としても使われたという歴史も持ち、古くから悪霊の本拠地として恐れられてきた。

 

脚光を浴び始めたのが1869年以降、生物地理学上のウォーレス・ラインにまたがる場所であることが発見されてから。雨の少ないやせた土地では綿花の栽培、トウモロコシなどの穀類が主要な産業となっている。

 

特に綿花はイカットなどの織物の材料として使われることが多く、テングサの養殖とともに島の経済を支えている。この島では古いバリ語が使われることも多く、特に年配者にはインドネシア語は通じない。

 

島の北部に2つある主要な村はそれぞれの役割を担っている。一つは島の中心地ともいえる村がサンパランSampaan。銀行、ワルテル、学校などがあり、町一番のマーケットもここにある。パダンバイからのスピードボートが発着する船着場などもここにある。

 

もう一つはレンボンガン島からジュクンで来たときの玄関口となるトヤパケToyapakeh。トヤパケ〜サンパラン間はベモで15分ほどだ。レストランや宿泊施設もなく長期滞在には不向きだ。交通手段はベモだけ。

 

ちょっと変わったところで、悪霊を祀る寺院がある。ラトゥ・グデ・ムチャリンRatuGedeMe。hngと呼ばれ悪霊を祭神とするダルム・プナタラン・ペッ寺院だ。悪霊を祭っているといっても悪霊払いや厄災払いの信仰が厚く、特別に魔術的な場所としてバリ島からも大勢の参拝者が訪れる。
プニダ島